米IBMとLinden Lab、仮想世界間のアバター移動に成功
米IBMと米Linden Labは7月8日(米国時間)、IBMの仮想世界「OpenSim」とLinden Labの「Second Life Preview Grid」の間でアバターの移動に成功したことを発表した。仮想世界の開発を次の段階に進めるための重要なステップとしている。
OpenSimはオープンソースの仮想世界サーバープラットフォームで、Second Life Preview Gridは通常の仮想世界から分離したテスト環境。2社はこれまで、共同で相互運用性のため、「Open Grid Protocol」などのプラットフォームやプロトコルの開発やテスト作業を進めてきた。今回、両仮想世界の間でアバターをテレポートするのに成功した。
2社は三次元インターネットにとって相互運用性は重要とし、仮想世界を商取引、コラボレーション、教育などに活用できるとみている。
今後の開発作業を容易にするため、技術情報をコミュニティに公開していく。まずは、Linden LabのArchitecture Working Group(AWG)で同プロトコルの対話についてのドキュメントを公開する。IBMはOpenSim向けの拡張機能をOpenSimコミュニティにオープンソースとして公開し、Linden LabはSecond Lifeビューア向けの拡張機能をオープンソースとして公開する。
米IBM
http://www.ibm.com
米Linden Lab
http://www.lindenlab.com