デジタル図書館:150万冊を公開 4カ国共同事業
米カーネギー・メロン大学などは11月27日(米国時間)、世界各国の書籍を検索、閲覧できるウェブサイト「ユニバーサル・ライブラリー」を公開した。同大と中国の浙江大学、インド科学大学、エジプトのアレクサンドリア図書館の4カ国共同プロジェクトで、「万国のための図書館」を実現する。約20言語の約150万冊を網羅した。
4者が所蔵する図書などをデジタル化し、ブラウザーで閲覧できるようにした。言語別の内訳は、中国語が約97万冊、英語が約36万冊、アラビア語が約4万冊など。日本語の本も約140冊ある。漢字での検索にも対応。1日7000冊のペースでデジタル化を続け、蔵書を増やしていく。
書籍という人類の財産を、世界で共有しやすくするのが狙い。デジタル化するこで劣化、散逸から守ることも目的で、02年から準備を進めていた。約半分の書籍は著作権が失効しているか公開の許可を得ているため、全文を読める。残りは部分的に閲覧できる。【南 優人/Infostand】
ユニバーサル・ライブラリー
http://www.ulib.org/