Microsoft、Visual Studio 2008のベータ2版をリリース――Expression譲りのWebデザイン機能を搭載

 米国Microsoftは7月27日、Webアプリケーション開発環境「Visual Studio 2008」のベータ2版をリリースした。Microsoftによると、Visual Studio 2008のベータ2版では、リッチ・メディア技術「Silverlight」をアドインの形でサポートしており、Silverlightベースのリッチ・アプリケーション開発が可能になっているという。

 同社の広報担当者は、今回のベータ・リリースにより、Visual Studio 2008の開発は99%完了したと述べている。

 Microsoftのディベロッパー部門でゼネラル・マネジャーを務めるスコット・ガスリー氏は、自身のブログの中で、改善されたHTMLデザイン機能とCSS(Cascading Style Sheets)のサポートを取り上げ、Webデザイナーの目を引くと思われるVisual Studio 2008ベータ2の特徴として紹介している。

 Visual Studio 2008は、同社の新しいWebデザイン・ツール「Expression Web」に搭載される機能と同じものを使っていると、ガスリー氏は述べた。さらに、「このWebデザイン機能が、Visual Studio 2005(はるかに古いコード・ベースを使っている)よりも大幅に処理速度をアップさせていることがわかるはずだ」と記している。

 ガスリー氏はVisual Studio 2008のWebデザイン機能の一例として、「Split View」モードを挙げている。これは、HTMLソースと画面デザインの各ビューを同時に表示させた状態でコードを編集できるというもので、一方のビューで変更を行うと、その内容がもう一方のビューに反映される。また、これと併せ、すべてのCSSスタイル・シートとそれに対応するルールを表示するツール・ウィンドウも追加されている。

 Visual Studio 2008のベータ2版はMSDNのサイトからダウンロードできる。

 なお、Visual Studio 2008のベータ2版と同時に、「.NET Framework 3.5」のベータ2版もリリースされている。同ベータでは、.NET Framework 3.0互換機能に対応するプロジェクト・テンプレートとツールをサポートしている。

(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld オンライン米国版)

米国Microsoft
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提供:Computerworld.jp

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