Microsoft、Windows Server 2008の発売を来年2月と明言――Visual Studio 2008、SQL Server 2008も同時に発売

 米国Microsoftは7月10日、コロラド州デンバーで開催中の「Worldwide Partner Conference(WPC)2007」(7月10日~12日)において、Windows Server 2008(開発コード名:Longhorn)の正式発売が来年2月になることを明らかにした。

 これはMicrosoftのCOOであるケビン・ターナー氏が、WPC 2007の基調講演で明らかにしたもの。ターナー氏によると、2008年2月27日にロサンゼルスで開催される同社のイベントで、Windows Server 2008をはじめ、Visual Studio 2008、SQL Server 2008の正式発売を発表するという。

 ターナー氏は、これら3製品を同社エンタープライズ製品の“目玉”としたうえで、「2月27日の発表は、われわれが2008年に行う発表の中で最大のものになる」と語り、世界各地で発売イベントを行う計画があることを示唆した。

 同社のビル・ゲイツ会長は、今年5月に行われた開発者向けコンファレンス「WinHEC 2007」で、Windows Server 2008の発売時期について、「2007年下半期を予定」とコメントしていた。そのことばを額面どおりに受け取っていたパートナー企業にとって、正式発売が来年2月末になったことは、「発売時期の延期」と受け取れるだろう。

 基調講演に出席していた中小規模のあるパートナー企業は、「Microsoftとの“連携”は、時として困難な作業になる」と、スケジュールのズレを皮肉った。

 一方、Microsoftは、「Windows Server 2008は、2007年度中に“利用可能”になる。ただし、正式発売は来年になるということだ」とし、「2007年末までに製品を完成させる」というスケジュールに変更はないという見解を示した。

 また、ターナー氏は基調講演の中で、「われわれはパートナー企業が新製品をスムーズに導入できるよう、製品戦略に関する情報をできるだけ公開するように努力している」と述べ、今回の発売日発表も、その一環であることを強調した。

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)

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提供:Computerworld.jp