Microsoft、Windows Server 2008のCTP版をリリース――目玉機能の「Server Core」に「IIS 7.0」を追加

 米国Microsoftは6月26日、Windows Server 2008(開発コード名:Longhorn)のCTP(Community Technology Preview)版をリリースした。

 今回リリースされたWindows Server 2008 CTP版は、今年4月にWindows Server 2008の最終ベータ(Beta 3)がリリースされてから最初のものとなる。Microsoftによると、Windows Server 2008 ベータ 3のダウンロード数は、20万件を超えたという。

 Windows Server 2008 CTP版での変更点は、「Server Core」にWebサーバの「Internet Information Server(IIS)7.0」が追加されたことである。

 Server Coreは、Windows Server 2008から追加されたインストール・オプションである。Server Coreを利用すれば、特定の機能の実行に必要なコンポーネントだけがインストールされ、エクスプローラなどのシェルや、GUIはインストールされない。そのため、管理者はプログラムやコンポーネント数に応じて、効率的なメンテナンス/更新を行うことが可能となる。

 Server Coreでサポートする機能は、IIS 7.0のほか、DHCP Server、DNS Server、Print Server、File Service、Active Directory Domain Service(AD DS)、Active Directory Lightweight Directory Services、Streaming Media Services、Windows Server Virtualization(初回出荷時には非搭載)などがある。

 IIS 7.0の特徴は、各機能がモジュール化されていることだ。これにより、管理者は必要なモジュールだけをインストールし、Webサーバを構築することができる。モジュール単位で機能を追加できるので、不要な機能のバイナリがインストールされず、脆弱性の影響を受けにくいというメリットもある。

 Windows Server 2008は、64ビット・サーバの“扉”を開くOSとしても注目されている。Microsoftは、Windows Server 2008の出荷時期を年内としている。初回の出荷には、32ビット版と64ビット版が用意されるが、2009年以降に出荷されるWindows Server 2008 R2は、64ビット版のみとなる。

(ジョン・フォンタナ/Network World オンライン米国版)

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提供:Computerworld.jp