Oracle、Oracle Database 11gを7月11日に発表へ

 米国Oracleの次期データベース「Oracle Database 11g」は、7月11日に発表されることが明らかになった。

 Oracleから発送された発表会の招待状によると、発表会はニューヨークで開催され、同社社長のチャールズ・フィリップス氏と、データベースおよびサーバ技術担当バイスプレジデントのアンディ・メンデルゾーン氏が司会を務めるという。

 Oracleは、昨年10月にサンフランシスコで開催した年次コンファレンス「Oracle OpenWorld 2006」で、Oracle Database 11gの発売日が2007年夏になることを説明していた。

 Oracleの幹部らによると、Oracle Database 11gには、格納された非構造化データの高速な読み書きを可能とする「Oracle SecureFiles」機能や、データ移行のための「Data Partitioning」機能、監査情報を集中管理できる「auditvault(監査保管庫)」機能や、インシデント・レスポンスを自動化する「phone home」機能などが搭載されるという。

 また、同社が今年4月にラスベガスで開催したユーザー・グループ向け年次コンファレンス「COLLABORATE ’07」でも、Oracle Database 11gに関するセッションが行われている。同イベントではOracle Database 11gについて、「管理作業やセキュリティ、データ復旧といった、ユーザーが抱える問題を解決する製品になる」と説明していた。

 Oracle Database 11gのベータ・テストは、2006年9月から開始されている。同社ではOracleデータベースのテスト/開発環境を整えているユーザーであれば、Oracle Database 11gへのアップグレードは、きわめてスムーズに行えるとしている。

6月8日更新:記事公開時に「Oracleが7月11日にOracle 11gを発売する」としていましたが、日本オラクルより7月11日は発表日であり、発売日ではないとの指摘を受け、記事を訂正しました。

(チャイナ・マーテンス/IDG News Service ボストン支局)

米国Oracle
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提供:Computerworld.jp