autonomo.us:ネットワークサービスソフトウェアのライセンス問題を考えるシンクタンクを目指す

 ネットワークサービスはソフトウェア業界で最近もっとも急成長している分野の一つだが、ネットワークサービスではフリーソフトウェアが大いに活用されている一方で、フリーなライセンスの下で利用可能なサービスが少ないという議論があり、FSF(フリーソフトウェア財団)のネットワークサービス向けのGNU Affero GPL(GNU Affero一般公衆利用許諾契約書)の最新版もつい最近(昨年の11月に)リリースされたばかりだ。そのような状況を考えると、先週発表されたautonomo.usのような組織が設立される下地はすでに十二分に整っていたとも言えるだろう。autonomo.usは「ネットワークサービスにおけるソフトウェアの自由についての問題を重点的に取り扱う」ために新設された活動家グループだ。短期的な計画についてはまだ検討中だが、現在のところの長期的な目標は(と言っても、実のところ、現時点ではこれ以外にはまだ何も決まっていないのだが)ネットワークサービスと自由についての問題について議論し、人々に考えさせるグループになるということのようだ。

AJAXを活用したWebインタフェースの作成ツール ZK

 Webブラウザー上で動作するユーザー・インタフェースが、デスクトップ・アプリケーションでイベント駆動インタフェースを作るときと同じように簡単に作れたら――この夢を実現するために作られたのがAJAXツールキット ZK だ。ZKが作るユーザー・インタフェースはXMLを使って定義し、Javaを使ってWebアプリケーションの機能を実装する。データバウンド・コントロールに対応しているため、Javaオブジェクトを変更したからといってユーザー・インタフェースのフォームを変更する必要はない。

FOSSにとってWebアプリケーションは次の戦いの場か?

 Webアプリケーションの人気の高まりを懸念して、ClipperzプロジェクトのMarco Barulliは、この趨勢にFOSS(free and open source software)はどう応えるべきかという点について初めての詳細な提案の1つを書いた。BarulliもClipperzも一般にあまり知られていないが、Free Software FoundationのRichard M. Stallmanや、FunambolのCEOを務めるFabrizio Capobianco(WebアプリケーションにおけるFOSSの意義を以前から主張している一人)のような有名どころが彼の考え方に耳を傾けつつある。

ngiラボとウノウ、オンラインのスクラップブックサービス「clipp」β版

 ngi groupのngiイノベーションラボ(ngiラボ、橋本大也所長)とウノウ(山田進太郎社長)は7月18日、ネット上でユーザーが気になったサイトの文章などを共有できるオンラインのスクラップブックサービス「clipp」を発表し、ベータ版を、ウノウが運営する「ウノウラボ」で公開した。

WebサーバとしてGNU/LinuxがOS Xより優れている3つの理由

 すでに正式なUNIXシステムとして認定されたAppleのOS Xは、動的コンテンツを提供するインターネット公開用またはイントラネット専用のWebサーバにインストールされていることが少なくない。そうしたOS Xサーバとは2年間、また別の選択肢であるGNU/Linuxサーバとはもっと長く付き合ってきたが、少なくとも3つの理由からGNU/Linuxシステムのほうが優れているといえる。

Apache設定・運用術[6/27更新]

 ここでは、Apache(Apache HTTP Server)の設定・運用に関する過去記事をまとめて紹介する。Webサーバ市場でトップシェアの座を長年保持しているApacheは、Linuxと並び、オープンソース・ソフトウェアの代名詞とも言える存在である。この地位は、Apacheのオープン性と、モジュール構造による高い拡張性と汎用性によって築かれたものと言ってよいだろう。Apacheはモジュールを追加・変更することで容易に機能をカスタマイズすることができるため、進化の速いWebの世界で多種多様なニーズに柔軟に対応してこれたのである。

スケーラブルでカスタマイズ可能なウェブメール、AtMail Open

 今日のビジネスは、電子メールなくしては立ちゆかない。しかし、企業規模が大きくなればなるほど電子メール・サーバーの管理を巡る悩みは深くなりがちだ。巷には電子メール管理ツールが溢れているが、その多くは高価か、さもなければカスタマイズが難しい。そんな中、 AtMail が自社の製品ラインにオープンソース版を加えた。一般的なWebメール・アプリケーションと同様の機能を持ちながら無償だ。

Webベースのマルウェアが年間407%増ーー米ScanSafe

 Webセキュリティベンダー米ScanSafeは6月5日(米国時間)、Web上の脅威に関する報告書「STAT Security Brief」を発表した。この1年間、正規サイトに対するマルウェアによる攻撃は407%増で増加したという。現在、マルウェアの68%が正規サイトでホスティングされるなど、Web経由での攻撃が急速に広まっていることがわかった。