CinelerraをUbuntu Studioに比較的簡単にインストールする方法

 Cinelerraは、Linuxで利用可能なビデオ編集ツールの中でも実用レベルに達している数少ない存在の1つだが、これをUbuntu Studioにインストールする場合は様々なトラブルとの遭遇を覚悟しなければならない。そして私が行った何度かの試行錯誤の結果、それほど手間をかけずに同アプリケーションをインストールする方法を確立できたので、今回はその過程を報告する次第である。

Linuxレビュー:Ubuntu Studio――オーディオ関連の充実ぶりと対照的なビデオ/グラフィックス関連の貧弱ぶり

 Ubuntu Studioプロジェクト自らが掲げる謳い文句は「multimedia creation flavor of Ubuntu」(マルチメディア作成用のUbuntuフレーバ)というものであり、その母体となったオリジナルのUbuntuプロジェクトも、「aimed at the GNU/Linux audio, video, and graphic enthusiast as well as professional」(GNU/Linuxでオーディオ、ビデオ、グラフィックスを扱うプロフェッショナルを含めたユーザをターゲットとした)という説明をしている。確かにその外観はUbuntu Linuxディストリビューションから著しく変わっているのだが、問題はその中身が実質的にほとんど変わっていないことなのである。

Ubuntu Live:キーワードは「コミュニティ」

 オレゴン州ポートランド――記念すべき第1回Ubuntu Liveコンファレンスがポートランドのオレゴン・コンベンション・センターでOSCON(O’Reilly Open Source Convention)と同時開催された。Ubuntu Liveでは、あらゆる人の需要を満たすであろう非常に多くの基調講演、セッション、チュートリアルが、日曜日からの3日間の日程内にぎっしりと詰め込まれていた。

Ubuntu Liveは商業性に重点を移す必要あり

 Ubuntuはまさに話題沸騰中である。UbuntuはLinuxの次の波だ。Ubuntuを率いるMark Shuttleworth氏は、世界的に知られたカリスマ的な人物で、自家用ジェット機で世界中を飛び回り、GNU/Linuxの福音を大衆にもたらしている。さて、そのUbuntuが初めてのUbuntu Liveカンファレンスを開催した。初回としてはまっとうなものだったが、Red Hatが毎年人々を集めているものとは雲泥の差がある。

Kubuntuインストールガイドのビデオツアー

 Linuxを一度試用してみたいのだが、できれば誰かに案内して欲しいと思っている初心者はどれくらいいるものだろうか? そうしたユーザのために本稿で紹介するのが、Kubuntuのインストール手順を収録した3つのビデオである。Kubuntuとは、Ubuntuのデスクトップ環境をKDEに置き換えたディストリビューションのことだ。

64ビットUbuntu上でVirtualboxを使う

 InnotekのGPL版Virtualboxを使うと、PCの実オペレーティング・システムの内部に仮想運用環境を作ることができる。私は数か月間前からUbuntu 7.04が動作する32ビット・ノートパソコン上で使っているが、印象的なソフトウェアだ。だが、自宅で主に使っているPCにはUbuntu 7.04 Feisty Fawnの64ビット版が入っており、64ビットOSをサポートしていないVirtualboxは使えなかった。しかし、今月になって64ビット版が登場、私が試用したところでは32ビット版と同様に快適に動作した。以下、その試用を報告する。

レビュー:Ubuntu Feisty Fawn

 Ubuntu開発陣からはさらに新しいリリースが半年後に予定されているが、現時点ではFeisty Fawnと呼ばれるUbuntuの7.04がデスクトップにおけるLinuxの実力を示す(最先端ではないが)最新のリリースである。初期ベータの頃からFeisty Fawnを動作させてきたが、まだ最高のUbuntuリリースと言えるまでにはなっていない、というのが私の印象だ。

ChangeLog:Ubuntuの次々バージョン“Gutsy Gibbon”に関するアナウンス

 Ubuntu Feisty Fawnのリリース予定日である4月19日がまだ到来してもいないというのに、Ubuntu開発陣は既にFeistyの次に来るバージョンに関心を移しているようだ。Mark Shuttleworth氏から出されたアナウンスによると、Gutsy Gibbonとの愛称が付けられた新バージョンについては10月のリリースを予定しており、現状でいくつかの暫定計画が存在しているとのことである。

Ubuntu 7.04 βを試す――ただし、期待のKVMは動作せず

 Ubuntuプロジェクトは3月23日、Ubuntu 7.04(開発コード名:Feisty Fawn)のβ版をリリースした。本稿では、このβ版のDesktop CD(i386)を用いてUbuntu 7.04の新機能を見ていくことにする。結論から言うと、新機能の多くは期待どおりの働きをしてくれたが、Ubuntu 7.04最大の目玉であるKVM(Kernel-based Virtual Machine)は動作しなかった。

Ubuntuを爽やかな味わいにしたLinux Mint

Ubuntuは強力なデスクトップディストリビューションだが、一部のユーザにとってはいくつかの点で物足りない部分があるというのも確かだ。マルチメディアコーデックやDVDのサポートが見当たらないし、だいたいどうして、どこもかしこも茶色なんだ?そこで、ミントのようなフレッシュなテーマとマルチメディアのサポートを望むなら、Linux Mint 2.2を試してみよう。Linux Mintは、Ubuntuベースのディストリビューションで、Flash 9、Windows Media Format、DVD、MP3をサポートしているだけでなく、問題になることが多いワイヤレスカードのサポートも充実している。

Edubuntu:教育現場のためのLinux

Edubuntuは、教育組織向けのUbuntuディストリビューションである。Edubuntuが提供するソフトウェアプラットフォームにより、教育に携わる人々は、従来よりもコンピュータを使った教育にかける時間を増やし、コンピュータの管理にかかる時間を減らすことができる。Linuxや代表的なオフィス生産性ソフトウェアの他、Edubuntuには、組織管理用パッケージSchoolToolと、未就学の児童から高校生までを対象とした各種教育用プログラムが用意されている。なお、こうしたプログラムの対象となる年齢層は3つの年代グループに分かれており、それぞれに関連した独自の設定が存在する。

OpenOffice.orgをMySQLに接続する

OpenOffice.orgの長所の1つは、さまざまなデータベースエンジンを使えることだ。適切なドライバさえあれば、事実上すべてのデータベースシステムに接続できる。MySQLも例外ではない。ただし、使用するデータベースドライバを決め、MySQLとOpenOffice.orgの接続を設定するには、少しばかり工夫が必要になる。以下に手順を追って説明したい。