Ubuntu、Feisty Fawnでは非フリーのビデオドライバをデフォルトでは入れないと決定

UbuntuプロジェクトCTOのMatt Zimmerman氏が、今年4月にリリースされる予定の次期Feisty Fawnに影響するUbuntu Technical Boardによる2件の決定についてアナウンスを発表した。内容は、Feisty Fawnリリースのデフォルトインストールにプロプライエタリのビデオドライバは含まれないというものと、UbuntuのPowerPCポートが非公式リリースに降格されたというものだ。

バックポートの利用法:安定版ディストリビューション上で新規パッケージを実行する

安定性を最優先したシステムの運用を続けていると、アプリケーションの最新版がリリースされたのに対応性の問題から使用できない、というケースにしばしば遭遇する。だが、そこでくじけてはいけない。新規リリースされたパッケージを既存の旧版ディストリビューション用に“バックポート”(backport)し直した、いわゆるバックポート版を用いれば活路が開けることもあるからだ。

MicrosoftとNovellに、UbuntuまでもがAppleとDebianを後押し

はじめに――NovellとMicrosoftの提携については山ほど報道されている。要するに、Microsoftの顧客がNovellからLinuxを購入し自社のIT環境で使っても特許権侵害で訴えられる心配はなくなるということのようだ。ところが、世上の論評に対して、Novellは、今回の提携は批判されているような内容ではないとする公開書簡をCEO名で発表。しかし、Microsoftの声明によれば、その主張を額面どおりに受け取ることはできない、あるいは、間違いがあることになる。ともかく、何か問題があるようだ。こうした混乱に拍車をかけたのがMark Shuttleworth(Ubuntuの創設者)だ。Microsoftとの提携を嫌ってNovellと袂を分かちたいopenSUSE開発者にMicrosoftとは隔絶された場の提供を申し出たのだ。混迷の度は深まるばかり。こうした状況に、人はいざ知らず、私はDebianこそが私の使うべきGNU/Linuxディストリビューションであり、現在Linuxとフリーソフトウェアでは処理できない若干の作業はMac OSで行うべきだと思い始めた――

Ubuntu開発者会議レポート:デスクトップ版、PowerPC版、およびコミュニティに関する展望

今回は、米カリフォルニア州マウンテンビューのGoogle社のオフィスにて先週開催されたUbuntu開発者会議(Ubuntu Developer Summit:UDS)の最終レポートとして、UbuntuおよびKubuntuデスクトップの将来的な開発計画、PowerPC版の今後、Ubuntuローカルコミュニティとの関係についてのインタビューをまとめてみた。

Ubuntu Edgyアートワーク問題の舞台裏

この10月に公開されたEdgy Eftリリースを初めて起動した多くのUbuntuユーザは、その様子に驚かされたに違いない。今回のEdgyリリースについては、スタートアップ時に表示されるスプラッシュ画面やバックグラウンドのデザインを一新することが開発サイクルの初期段階で約束されており、専用のArt Team(アートチーム)も新設されていたからだ。ところがリリースされたEdgyを起動してみると、そのアートワークは1つ前のバージョンであるDapper Drakeのものと大差ないのである。

Ubuntu Developer Summitレポート:X.orgの強化、ドライバ論議、装飾効果

X.orgは、UDS(Ubuntu Developer Summit)で非常に注目され議論された。不思議ではない。Ubuntuはデスクトップに焦点を合わせたディストリビューションなのだから。バイナリ・ドライバは、このサミットのホットな話題となった。また、Ubuntu開発者は、もっと堅牢なX.org用設定システムをどう提供するか、Xに問題が起きた場合にどう対処するかについても、意見を交わした。

レビュー:堅実な作りだが斬新(edgy)とは言い難いUbuntu Edgy

スケジュール通りに行けば、Ubuntuチームは本日、コードネームEdgy Eftと名付けられたUbuntu 6.10をリリースする予定である。既に私は過去数週間に渡ってベータバージョンおよびリリース候補を試用してきており、今回のリリースがDapperからの堅実かつ実用的なアップグレードであることを確認しているが、同時に承知させられているのは、それほどの新機軸が取り込まれている訳でもないことだ。

OpenSolaris+GNU+Ubuntu=Nexenta

OpenSolarisとGNUユーティリティとUbuntuを足すとどうなる?正解はNexenta。Nexentaは、OpenSolarisのカーネルとランタイムライブラリを使用した、GNUベースのオープンソース・オペレーティングシステムだ。今回私はNexentaの開発の進み具合いを把握するためAlpha 5リリースを駆け足で試してみた。奇妙な取り合わせのように思われるかもしれないが、1年以上の開発を経たNexentaは実際に申し分なく動くようになっており、非常に興味深いオペレーティングシステムに仕上がりつつあるということが分かった。

KubuntuによるタブレットPC制御の挫折報告

Linuxと言えば、旧式のハードウェアや特殊なプラットフォームでも充分に動作する(最低でもなんとか動く)ことが知られている。そこで今回私は、Kubuntu Dapper Drake(6.10)Compaq TC1000 Tablet PCにインストールすることを試みてみた。その結果判明したのは、確かにLinuxはほとんどすべてのプラットフォームにインストールでき、たいていはプロプライエタリ系の競合OSよりも高速に動作するのだが、すべての環境において最善な選択肢になるとは限らない、という事実である。

Ubuntuで無線ネットワークを利用する

ノートPCを愛用するUbuntuユーザにとって、ネットワークマネージャはすばらしい新機能の1つである。この輝かしい新たなアプリケーションによって、ようやく簡単にUbuntuシステムを無線ネットワークに接続できるようになる。これまでは苦労してWPAまたは802.1x認証を行わなければならなかった状況でも、ネットワークマネージャを使えばこの操作を完全に透過的に行えるのだ。

ラップトップをスリープさせる

ラップトップをスリープさせる機能は、適切な電源管理の一部である。ACPIスリープとは、システムが技術的には電源オンの状態にありながら、スクリーンとハードディスクは電源オフになっていて、RAMの内容を保持しておくのに必要な電力だけをコンピュータが使用している状態と定義されている。Ubuntuの開発チームは、ACPI電源管理を適切に機能させるために多大な努力をしてきた。現在のUbuntuは、最近追加されたgnome-power-managerパッケージのおかげで、細かい設定なしに簡単に電源管理を行うことができる。

Ubuntuによる派生ディストリビューションの支援構想

先日NewsForgeに掲載された記事(OTP記事)では、派生ディストリビューションのメンテナが意図せずGNU General Public License(GPL)に違反する事態に陥る可能性について触れたが、それに対する反応がMatt Zimmerman氏より得られた。Ubuntuのテクニカルリーダの説明によると、同プロジェクトはこうした問題の解決に寄与できるかもしれない、とのことである。

Ubuntu Developer Summit Paris: 新たな同盟、新たな地平線

先週、Ubuntuの次期リリース(コードネームEdgy Eft)を計画立案するために60人を超えるUbuntu開発者がパリに集まった。公式には、この会議は開発者サミットと称され、カンファレンスではない。連日、2~10人からなるグループが、仕様のブレインストーミング、ドラフト化、ブラッシュアップに取り組んだ。このようなセッションが全部で60以上あり、多いときで10のセッションが並行して開催された。これらの仕様は ─ 来週には確定される予定だが ─ Canonicalスタッフによる優先順位の決定と承認をへて、次期リリースの機能における目標として活用される。