CDをセットするだけでリッピング&共有可能に、音楽サーバーに特化したLinuxディストリビューション「VortexBox」

 今回はちょっと毛色の変わったLinuxディストリビューションとして、Fedoraをベースに音楽ストリーミングサーバー機能に特化した「VortexBox」を紹介しよう。オフィシャルサイト(http://vortexbox.org/)によると、Pentium 4/500MHz以上、メモリ512MBという比較的低スペックなシステムで動作し、余っているPCを音楽サーバにするのに最適なシステムとのことだ。最新版はFedora 11をベースにしたVortexBox 0.8である(リリースは2009年7月20日)。

ぷらっとホーム、パッケージ管理機能を搭載した手のひらサイズLinuxサーバ新モデル

 ぷらっとホームは2009年5月12日、手のひらサイズの小型Linuxサーバの新モデル「OpenBlockS 600」を発売した。パフォーマンス向上のほか、独自のパッケージ管理機能「アプリケーションマネージャ」の搭載で、容易にサーバ構築ができるようにした。価格はオープンで、同社の直販「ぷらっとオンライン」での価格は5万9800円。

サーバOSとしても進化しつつある「PC-BSD 7.1」

 伝統的なBSD UNIXの流れを汲むオープンソースのディストリビューションとして、真っ先に名前が挙げられるのがFreeBSDであろう。FreeBSDはその安定性と信頼性により、サーバ用途としては確固たる地位を築いているが、エキスパート向けともいえる操作性からデスクトップ分野ではほとんど普及していない。今回紹介する PC-BSD は、そのFreeBSDをベースに、主にデスクトップOSとしての使いやすさを目指して開発されているディストリビューションである。最新版は、FreeBSD 7.2-PRERELEASEをベースとする「PC-BSD 7.1 Galileo Edition」だ(2009年4月10日リリース)。最近のバージョンでは、日本語環境も整いつつある。フリーのデスクトップOSの選択肢のひとつとして試用してみるとよいだろう。

膨大なログから必要な情報を素早く抽出──システム管理者の悩みを解消するITサーチエンジン「Splunk」

 システム運用において、トラブルシューティングやチューニング、法令などの理由でさまざまなログを取得・保管していると思うが、必要な情報を見つけ出すためには、どこに記録されていているのか、抽出するためのキーワードは何が適切かといった情報を事前に整理できていることが必要となる。とくにトラブル発生時は素早い対応が要求されるが、必要な情報を手軽に素早く取り出す手段を用意していない運用は多いのではなかろうか。そういったときに役立つのが、さまざまなログから情報抽出を行えるマクニカネットワークスの「Splunk」というツールだ(開発元は米Splunk)。

Amahiが提供する高度で操作性に優れたホームネットワーク環境

 ネットワーク接続ストレージ(NAS:Network-Attached Storage)用デバイスの中には、ネットワークストレージ機能は当然のこととして、VPNアクセス、カレンダ/スケジューリング、wikiを始め、iTunesサーバなどの追加機能を装備しているものも多い。そして本稿で紹介するAmahi Linux Home Serverは、これらの諸機能プラスアルファをFedora 9ベースのNASマシンにて統合することを目指したオープンソース製サーバだ。

米サンと富士通共同開発の「SPARC64 VII」搭載エントリー向けサーバ

 米サン・マイクロシステムズと富士通は、最大4コアの「SPARC64 VII」プロセッサ1基とSolaris 10を搭載したエントリー向けサーバ「SPARC Enterprise M3000」を2008年10月27日販売開始した。価格を抑えながら、メインフレームレベルのRAS(Reliability、Availability、Serviceability)機能を備えるという。価格は210万円(税別)。

米Sunと富士通、クアッドコア「SPARC64 VII」搭載の「SPARC Enterprise」販売開始

 米Sun Microsystemsと富士通は、大規模・基幹システム向けサーバ「SPARC Enterprise」の新モデル「M」シリーズ4機種を2008年7月14日販売開始した。新しいクアッドコアプロセッサ「SPARC64 VII」を搭載し、商用アプリケーション稼動時の性能を最大80%向上させる一方で、1コア当たりの電力消費を44%減少した。

I/Oはイーサネットに統合へ、ブレード業界団体がデータセンタートレンドを予測

 ブレードサーバの業界団体Blade.orgは6月19日(米国時間)、データセンターの将来に影響を与える技術として、1)I/Oのイーサネット統合、2)エネルギー効率化技術、3)サーバ統合、の3つを挙げた。クラウドコンピューティングなど、新しいコンピューティングアーキテクチャにとって、ブレードサーバは大きな役割を果たすとしている。

日本HP、物理サーバと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年6月5日、物理サーバ/ストレージと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト「HP Insight Dynamics-VSE(HP ID-VSE)」を発売した。価格は、WindowsやLinuxが稼働する「HP ProLiant」サーバ向けライセンスが1サーバ15万7500円から。HP-UXが稼働する「HP Integrity」向けライセンスが1プロセッサコア10万5000円から。

日立、最上位ブレードサーバ向け新仮想化機構を開発、オーバヘッドを25%軽減

 日立製作所は2008年6月4日、独自仮想化機能を搭載した最上位ブレードサーバ「BS1000」向けの仮想化機構「Virtage(バタージュ) Version 3」を開発したと発表した。仮想化オーバヘッドを最大で約25%軽減できるもので、同機構を標準搭載したXeonサーバブレードの販売を開始した。

2008年Q1サーバ市場、HPが売り上げでIBMを抜いて首位へ

 米Gartnerは5月22日、2008年第1四半期(1月-3月期)の世界サーバ市場調査報告書を発表した。同期、サーバ出荷台数は前年同期比7.6%増の230万台、売上高は4.3%増の136億ドルと、堅調に推移した。ベンダーシェアでは、米Hewlett-Packardが売り上げベースで米IBMを抜いて首位となり、出荷台数とともに王座を制覇した。