2008年Q1サーバ市場、HPが売り上げでIBMを抜いて首位へ

　米Gartnerは5月22日、2008年第1四半期（1月-3月期）の世界サーバ市場調査報告書を発表した。同期、サーバ出荷台数は前年同期比7.6％増の230万台、売上高は4.3％増の136億ドルと、堅調に推移した。ベンダーシェアでは、米Hewlett-Packardが売り上げベースで米IBMを抜いて首位となり、出荷台数とともに王座を制覇した。

　分野別にみると、x86サーバは年始の買い替えという季節的要因のほか、大規模なWebデータセンターの構築が進み好調に推移した。新興市場も後押ししたようだ。RISC／Itaniumは、売上高は微増したが出荷台数は減少した。

　ベンダー別シェアでは、売上高ベースでHPがIBMを抜いて首位となった。HPは同期、前年同期比10.3％増の40億1075万ドルを売り上げ、シェアは29.6％。2位のIBMは、売上高が前年同期比2.1％増の39億1278万ドル、シェアは28.9％。3位は米Dell（シェア12.1％）、4位は米Sun Microsystems（同9.7％）、5位は富士通／Fujitsu Siemens（同5.4％）。

　台数ベースでは、HP（シェア30.1％）、Dell（同22.7％）、IBM（同13.3％）、Sun（同3.7％）、富士通／Fujitsu Siemens（同3.5％）。

　HPは、「ProLiant」と「Integrity」の両ラインが好調で、ブレードでのシェアを大きく増やした。これらが他の製品ラインの落ち込みをカバーしたという。一時不調だったDellも好調で、出荷高ベースでは前年同期比15.8％増と最大の成長率となった。一方、Sunは売上高ベースでトップ5のうち唯一のマイナス成長となった。

米Gartner
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