I/Oはイーサネットに統合へ、ブレード業界団体がデータセンタートレンドを予測

 ブレードサーバの業界団体Blade.orgは6月19日(米国時間)、データセンターの将来に影響を与える技術として、1)I/Oのイーサネット統合、2)エネルギー効率化技術、3)サーバ統合、の3つを挙げた。クラウドコンピューティングなど、新しいコンピューティングアーキテクチャにとって、ブレードサーバは大きな役割を果たすとしている。

 1)は、ネットワーキング、ストレージ接続など複数あるI/Oが今後、イーサネットに統合・集約されていくというもの。1本のワイヤにすべてのトラフィックが流れることになると予想している。このトレンドは、面積の面からブレードサーバの導入をさらに加速するという。

 2)は、水冷などの冷却装置やコンテナ型データセンター、熱除去などのトレンドを指す。これらの技術により、ブレードサーバの消費電力を最小化し、二酸化炭素の排出量を削減できる。

 3)は、サーバ、ワークステーション、ネットワーク機器が将来、統合ブレード環境に統合されるというトレンド。たとえば、ブレードサーバ上で高密度デスクトップ統合を行うことで、個別のデスクトップ設定は不要になる。これにより、拡張性とセキュリティを改善し、消費電力を大幅に削減できるという。

 Blade.orgは、米IBM、米APC、米Intel、米Brocadeなど200社以上のベンダーが加盟する業界団体。同団体によると、ブレード市場は2010年に118ドル市場に到達する見込みという。

Blade.org
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