米サンと富士通共同開発の「SPARC64 VII」搭載エントリー向けサーバ

 米サン・マイクロシステムズと富士通は、最大4コアの「SPARC64 VII」プロセッサ1基とSolaris 10を搭載したエントリー向けサーバ「SPARC Enterprise M3000」を2008年10月27日販売開始した。価格を抑えながら、メインフレームレベルのRAS(Reliability、Availability、Serviceability)機能を備えるという。価格は210万円(税別)。

 両社で共同開発しているUNIXサーバの新モデル。ミッドレンジおよびハイエンド製品で採用している「SPARC64 VII」を採用して、シングルスレッド性能が必要なエンタープライズアプリケーションの運用など幅広い分野で優れた処理性能を発揮する。また、ハードウェアレベルでの命令リトライ機能、キャッシュメモリ動的縮退、拡張ECC機能などのRAS機能を備え、高信頼性を実現した。

 2Uラックサイズ、重さ22kgの軽量コンパクト設計で、スペース不足や床荷重の増加などデータセンターが抱える問題を解消できる。さらに、Solarisコンテナ仮想化機能を活用すれば、よりスペース効率の高いデータセンター構築に寄与するという。

 エアダクトによる冷却効率の向上と、2つの冷却ゾーンとファン回転数の多段階制御機能で、消費電力を約50%削減。標準的なサーバ設置環境で47dBという優れた静音性も備える。両社がそれぞれ販売する。

製品情報
http://jp.sun.com/products/servers/midrange/m3000/
http://primeserver.fujitsu.com/sparcenterprise/products/lineup/m3000/

サン・マイクロシステムズ
http://jp.sun.com/

富士通
http://jp.fujitsu.com/