前Debianプロジェクトリーダー(DPL)のMartin Michlmayr氏による、ケンブリッジ大学テクノロジ・マネージメント・センターでの博士論文が完成間近だ。論文の表題は「Quality Improvement in Volunteer, Free, and Open Source Project: Exploring the Impact of Release Management(ボランティア/フリー/オープンソースプロジェクトにおける品質向上:リリース管理が与える影響についての調査)」で、Debian、GNOME、Linuxカーネル、OpenOffice.org、Plone、X.orgといった 大規模なFOSS(フリー/オープンソース)プロジェクトの事例研究が基となっている。
Red Hatの支援するFedoraプロジェクトは現在、次バージョンのリリースに先がけて様々な改変を進めているところである。例えば来るFedora 7ではCoreおよびExtraソフトウェアリポジトリが統合される予定であることを契機に、非フリー系および非オープン系ソフトウェアについてはプロジェクトのガイドラインに則していないものをリポジトリから取り除くべく、Fedora開発陣による監査が行われている。そして最終的に同プロジェクトは、そのパッケージガイドラインを“フリーソフトウェア”オンリーとした内容に改訂するかもしれないというのだ。