ソフトウェア技術者の4割が月200時間超の長時間労働

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の調査によると、エンタープライズ系ソフトウェア技術者の40.1%が、月平均就労時間が200時間を超える「長時間労働者」という。2008年5月22日に発表した「エンタプライズ系ソフトウェア技術者個人の実態調査」によるもので、「開発現場の厳しさ」として、「労働時間」と「収入」がクローズアップされた。

ニーズが高まるWeb 2.0型のオフィス・ツール――IT部門にとっての課題は、新しさゆえの管理の難しさ

 ビジネス・システムへのWeb 2.0技術の導入が進むにつれ、同技術を取り入れたオフィス・ツールを望む声が企業ユーザーの間で高まっていると、サンフランシスコで開催中の「Office 2.0 Conference」(9月5日-7日)に参加した企業は口をそろえる。だが、新しさゆえの管理の難しさを理由に、導入に難色を示すIT部門も少なくないという。

在宅ワーカーのためのITツール

 ほんの数年前までは珍しいことだったが、最近では多くの企業が様々な職種で在宅ワーカーを雇用するようになった。その形態も様々で、基本的には従来通りのオフィスで働くが週に一日だけ在宅勤務をする人がいるという企業もあるが、スタッフもマネージャも実は全員が在宅でパジャマ姿で働いているという企業まである。コーディングなど一部の業務は、最低限の指導があれば、姿の見えない労働力によって遂行可能であることも多い。

IT Minute:好むと好まざるとに関わらず職場環境をWeb 2.0化すべき時代

 ボストンで先日開催されたEnterprise 2.0 Conferenceの基調講演で語られていたのは、現在普及が進みつつあるwikiやmashupなどのWebベーステクノロジを業務環境に持ち込まざるを得ない時代がやがて到来するはずであり、ITマネージャは今から準備をしておく必要があるということであった。つまり新世代の従業員にとってはこうしたツールを自宅で使うことが当たり前になっているので、勤務時間内であってもこれらのサービスにアクセスできて当然と主張してくるようになる、というのである。

Google幹部、R&Dセンターの国際展開構想を語る――「Googleは、R&Dもグローバルに考える」

 米国Googleは先ごろ、シンガポールに新たなR&Dセンターを設置する計画を発表した。これを機に、同社の国際エンジニアリング・オペレーション担当ディレクター、カンナン・パシュパシー氏がIDG News Serviceのインタビューに応じ、R&Dへの投資を拡大し続けるGoogleのねらいと課題について語った。ちなみに、パシュパシー氏は米国外のR&Dセンターの設立・運営に関する責任者であり、3年足らずの間に20ほどのR&Dセンターを新たに建設したほか、それらのセンター間を結ぶネットワークの監視にも携わっている。以下、パシュパシー氏へのインタビューの内容をまとめた。

ITプロジェクトを失敗させないための7つのガイドライン

 現在ないし過去に行われたITプロジェクトにまつわる経験談は、ITインフラの構築や改善を目論んだものの、巨額の資金やエネルギーを浪費したあげく、何らの実りなく終わった事例の宝庫である。そのように組織のリソースを無駄にすることなく、ITプロジェクトによって組織の価値を高める責任は、ITマネージャに課されていると言っていいだろう。

IT企業における付加価値を持つリーダシップ能力の育成法

 ITスーパーバイザを務めるLynetteの働きぶりを見ると、正にエネルギッシュという表現がピタリと当てはまる。職務として課せられた本来の仕事はネットワーク管理なのであるが、何か特別なプロジェクトが発足すると真っ先に取り組むのはたいてい彼女であり、本業でもないのに頼まれれば率先してスタッフ用ガイダンスを開催するは、チーム全員が手本とすべき高い意欲を持って仕事を進めるは、といった具合だ。

Sysadmin of the Year受賞はミス・アメリカになるのとはわけが違う

Sysadmin of the Yearと聞けば、「さあ皆さん、栄えある今年最高のシステム管理者のご登場です」という低く甘い大げさな呼び声と共に赤い絨毯の敷かれたステージに現れ、腕一杯にバラの花束を抱えて嬉し涙をこぼす受賞者の姿を想像するかもしれないが、それはまったく別のコンテストである。大きな違いの1つは水着審査がなかったことだが、最優秀賞を受賞したMichael Beck氏は、仮に水着審査があったら「オレンジと黒のサーフパンツ」を穿いて臨んだだろう、と話している。

FOSSプログラマを統率する7つのヒント

マネジメント手法に関する書籍でコンピュータプログラマを統率する方法について述べたものは滅多にない。やがてはありふれたものになるであろうそのような数少ない書籍では、こうした方法を「猫を手なづける」ことにたとえており、J. Hank Rainwaterの著書ではこの表現がそのままタイトルとして使われている。このたとえは、プログラマの統率がいかに企業の本流から離れた仕事であるかを示すと同時に、一筋縄ではいかないというこの仕事の本質をうまく表している。通常、IT部門には社内の他部門とは別の文化があるため、IT部門のマネジメントを成功させるにはその文化を理解するとともに他部門との橋渡し役としてお互いの立場の説明に努めなければならない。

態度の悪いITスタッフへの対応

あなたの職場はJerry Springerが司会を務めるショー(男女の修羅場を扱ったテレビ番組)のように混沌とした状態に陥っていないだろうか。ITスタッフが持つパワーと感受性は、実力の発揮を支える要因であると同時に、最近インストールしたサービスパックと同じくらい移ろいやすい心情の変化を助長し、ITスタッフをキレさせる要因にもなり得る。ITマネジメントの職を得た際、こうしたジレンマに日常的に直面するなどと考えたことがあっただろうか。あなたは技術系マネージャとして、職場を悲惨なメロドラマの舞台にすることなく、プロフェッショナルが望む創造的な自由をどのように提供していけばよいのだろうか。