NeoOfficeの最新リリース――バージョン2.1が公開

 新規にリリースされたNeoOffice 2.1のダウンロードページが公開された。NeoOfficeは、OpenOffice.orgをベースとして大幅な変更を施し、Mac OS X専用に仕立て上げられたアプリケーションスィートである。両者のバージョン番号を見比べてみれば分かるように、NeoOffice 2.1の母体となったのはOpenOffice.org 2.1であるが、NeoOfficeについてはルック&フィール的な変更よりもOS Xとの親和性の向上が果たされている点を特筆しておくべきであろう。

 ベースとなったOpenOffice.orgも公式にはOS Xで動作するとされているが、実際にはMacユーザが呼ぶところの“ネイティブ”という状態からはほど遠い状況でしかない。その動作にはAppleから別途提供されているX11サービスが不可欠であるし、システムメニューも使用できなければ、印刷、フォント、ドラッグアンドドロップ、クリップボードなどについてはOS Xサービスとの統合が果たされていないという有り様だ。

 NeoOfficeではこれらの不備が解消されているだけでなく、様々な面においてOS X用のプロプライエタリ系オフィススィートを凌駕している。例えばAppleのiWorkにはワープロおよびプレゼンテーション用アプリケーションしか用意されていないし、MacバージョンのMicrosoft Officeは2004年を最後にアップデートが停止されており、これは現行のWindows版とMac版とでOfficeドキュメントの互換性が失われていることを意味する。新たに公開されたNeoOfficeの売り文句には、こうしたOffice 2007との互換性も掲げられているのだ。

 なお本サイトでは昨年9月の段階で「NeoOfficeは現行のX11移植版のOpenOffice.orgよりもずっと優れている」と評価した、NeoOffice 2.0リリースについてのレビュー記事を掲載している。

NewsForge.com 原文