大手企業に果敢に挑むLinuxノートPC販売業者

 Linux Certified社は、個人および組織向けにLinuxノートPCの販売やITトレーニングの提供を行っている。その製品ラインナップは、安価な小型機器から2000ドルを優に超える高性能ノートPCまで多様だ。同社の顧客リストには、Boeing社、NASA、米国陸軍、MITといった組織が名を連ねている。最近の傾向からわかることがあるとすれば、それはLinux Certified社のようにLinuxマシンを専門に販売する会社が、オープンソースのオペレーティングシステムに目を向けつつある業界大手のコンピュータ企業の何社かを射程内に捉えようとしていることだ。大手メーカーの側もノートPCにおけるLinuxの将来性には注目し始めている。

デル、家庭の2台目を狙う、無線LAN機能充実のノートブックPC、3機種

 デルは6月27日、コンシューマー向けノートPCの新ブランド「studio(スタジオ)」を立ち上げ、シリーズ3機種を7月1日から発売すると発表した。BTOに対応し、カラーバリエーションと無線LAN機能を充実させたのが特徴。直販サイト「デルオンラインショップ」や家電量販店で販売する。デルでは新ブランドで家庭の2台目PC需要開拓を狙う。

日本エイサー、超小型ノートPCを日本市場投入

 台湾PCメーカーの日本法人、日本エイサー(ボブ・セン社長)は超小型ノートPC「Aspire one」を8月末に日本市場で発売する。メモリやHDD容量などスペックが異なる2-3モデルを用意、色はホワイトとブルーの2色を揃える。年内にはさらに3ー4色新たなカラータイプを発売する予定だ。日本での価格は未定だが、「他社より安い価格での発売を検討している」(小宮山智昌・営業本部本部長)としている。成長著しい超小型ノートPC分野に世界第3位のPCメーカーが参入する。

Canonical社がComputexにUbuntu Netbook Remixを出展

 今週(6月3日~6月7日)、台湾のComputex展示会で、Canonical社がUbuntu Netbook Remix(UNR)という新製品を発表した。これは、Netbook仕様に改造したUbuntuである。Netbookとは、Intel社の新しい低消費電力マイクロアーキテクチャAtomを土台にし、Webブラウジングに特化した小画面のミニラップトップを言う。UNRは低価格で小さなパッケージながら、これ1つあれば、電子メールへのアクセス、インターネットブラウジング、インスタントメッセージング、音楽・写真・ビデオへのオンラインアクセスがすべてできる。

英Canonical、「Atom」搭載ミニノート向け「Ubuntu Netbook Remix」を発表

 Linuxディストリビューション「Ubuntu」を開発する英Canonicalは6月3日(台北時間)、ミニノートPC向けに最適化したLinuxディストリビューション「Ubuntu Netbook Remix」を発表した。米Intelのプロセッサ「Atom」を搭載したインターネット端末向けに開発したもの。台湾で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2008」で、展示やデモを行う。

Puppeee:Eee PCのためのPuppy

 超携帯型パソコンASUS Eee PC翻訳記事)にはXandros系のオペレーティング・システムが標準搭載されているが、ほかのLinuxディストリビューションを使ってみたい人のために eeeXubuntuEeeDoraZenEeeEeePCLinuxOS など、さまざまなディストリビューションが提供されている。Puppy Linuxを基にした小さなディストリビューション Puppeee もその一つで、Eee PCのようなマシンで使うのにふさわしいユニークな機能を備えている。