リポート:第5回 Linux Foundation Japan Symposium──Linuxカーネル天気予報 2007年7月11日17:30 Linux Foundation Japanは7月10日、東京都内でLinux開発者向けのシンポジウム「第5回 Linux Foundation Japan Symposium」を開催した。
OLS4日目:最後の基調講演をもって閉幕 2007年7月6日10:52 第9回OLS(Ottawa Linux Symposium)最終日4日目の土曜日は、LinuxカーネルのSCSIメンテナのJames Bottomley氏による基調講演を含むいくつかのセッションが行なわれて、コンファレンスが締めくくられた。
OLS 2日目:カーネル開発、ファイルシステムについての講演 2007年7月4日10:51 第9回年次Ottawa Linux Symposiumの2日目は、「Linuxカーネル開発――どのように、何を、どのようなスピードで、誰が?」と題されたGreg Kroah-Hartman氏による講演で始まった。講演は400人を越える聴衆で超満員の大部屋で行なわれた。
Torvalds氏がLinuxカーネル2.6.22-rc1をリリース 2007年5月16日19:40 Linus Torvalds氏がLinuxカーネルのバージョン2.6.22の最初のリリース候補をリリースした。なおこのリリースの更新履歴の本体は、メーリングリストに投稿するには大きすぎるとのことだ。
イベントレポート:第4回 The Linux Foundation Japan Symposium――Andrew Morton氏がLinuxカーネルの開発動向を報告 2007年3月15日14:52 The Linux Foundation Japanは3月13日、オープンソース開発者を対象とするシンポジウム「第4回 The Linux Foundation Japan Symposium」を開催した。この記事では、Linuxカーネル2.6のメインテナーであるAndrew Morton氏の講演を中心に、同シンポジウムの午前中の様子をレポートする。
着実な進歩の道を選択したLinuxカーネル用の仮想化テクノロジ 2007年1月12日10:11 仮想化テクノロジとは、システムを“仮想化”することによって単一ホストにおける複数システムの同時使用を可能とする技術のことであり、こうした概念自体は固体素子を用いたコンピューティングテクノロジと匹敵するくらい古くから存在している。そして近年、こうした仮想化テクノロジのブームが再燃しつつあり、例えばLinux系の大規模な仮想化プロジェクトでも10を超える団体がそうした活動を進めているところだ。ただしこのテクノロジを実現するには、カーネル、パッチ、ソフトウェアに特殊なカスタマイズを施す必要があるため、現状のLinuxカーネルについては初歩的なOSレベルの仮想化テクノロジが実装されている段階である。
OSDLとLinuxカーネルコントリビュータ、kdumpなどの機能拡張 2006年12月19日19:21 米OSDL(Open Source Development Labs)とLinuxカーネルコントリビュータは12月13日(米国時間)、保守性を向上させるLinuxカーネル関連の機能拡張を発表した。「Kdump」(Kernel dump)や「SystemTap機能」などに関するもので、主要なLinuxディストリビューションの最新版で利用可能になる。
LinuxカーネルのIRQをめぐる大論争 2006年12月19日10:19 今回は普段のカーネルハッキングの話題ではなく、IRQ論争勃発の特別レポートをお届けする。本題に入る前に、PC上のデバイスが、ハードウェア的にはプロセッサに対して、ソフトウェア的にはカーネルに対して、何らかの処理を要求すると、何が起こるかの一例を挙げておこう。デバイスは何らかの処理が必要なことをプロセッサに通知するために、適当な割り込み要求(Interrupt ReQuest、略してIRQ)をオンにする。カーネルは、この要求を満たすことで仕事を処理し、その後IRQを再びオフにする、といった具合だ。
Reiserファイルシステム開発続行か 2006年10月16日10:32 ReiserFSファイルシステムとReiser4ファイルシステムの開発者であるHans Reiser氏が、米カリフォルニア州オークランドで逮捕された。別居中の妻Nina Reiserさんの行方不明に関与しているとの疑いだ。このニュースを受け、フリー/オープンソースソフトウェアコミュニティでは、Hans Reiser氏の会社Namesys社とReiserファイルシステムの今後への影響が懸念されている。
「GPLv3は危険」~複数のLinuxカーネル開発者が共同声明 2006年9月26日11:30 本日、GPLv3(GNU一般公衆利用許諾書バージョン3)を起草中の関係者に衝撃が走った。というのも、かなりの数の著名なカーネル開発者が共同でGPLv3を酷評する「GPLv3の抱える危険性と問題点」と題した声明文を公表したのだ。
Linus、2.6.18カーネルを海賊語で紹介 2006年9月22日10:15 9月19日はTalk Like a Pirate Day(「海賊のように話す日」)。海賊にしかわからない言葉で、お頭、Linus Torvaldsが、2.6.18カーネルのリリースを発表した。Linux Kernel Mailing List(LKML)に現れたそのメッセージの見出しは「おーっ! Linux 2.6.18だーっ」。本文には、手下どもの働きが延々と並んでいる。
Reiser4を取り巻くLinuxカーネルの政治力学 2006年8月8日11:27 どうしてReiser4ファイルシステムはLinuxカーネルに取り込まれていないのか? ここ最近カーネルメーリングリスト上でこうした疑問に関する討論が展開されていたが、それは歯切れの悪い議論でしかなく、カーネル開発とは理性的な意見交換に基づいて実行されると思いこんでいた人々を幻滅させるのに充分なものであった。というのも、いずれの陣営も自分たちは技術的なメリットについて述べているのだと主張はしているのだが、いつしか議論の流れは、既存の慣例や方針を遵守すべきかという問題にすり替わってしまうのである。そして、感情的な対立が露わになるのも常であった。
LinuxTiny、カーネル2.6の安定化(その2) 2006年8月1日23:54 7月16日から18日の3日間、今年もオタワにてLinuxカーネル開発者たちが集う「2006 Linux Kernel Developers Summit」が開かれた。今回はMichael J. Hammelによって書かれたLWN.netの記事を手がかりにして、Matt MackallがリードしたEmbedded systemsのセッションについて取り上げる。
大いに盛り上がったOSCON開催3日目 2006年7月31日11:22 オレゴン州ポートランド発 ― 昨日(26日水曜)、O’Reillyによる第8回オープンソース・コンベンション(Open Source Convention:OSCON)は大きな盛り上がりを見せた。展示フロアが開場となったほか、発表やBOF(Birds of a Feather)セッションが一杯に詰まった1日だった。
OLS開催4日目:Kroah-Hartman氏による基調講演 2006年7月28日11:37 最終日に相当する開催4日目を向かえた2006 Ottawa Linux Symposiumは、例年どおりに閉幕時の基調講演が行われ、昨年の演者を務めたDave Jones氏による進行の下、今年度の演者であるGreg Kroah-Hartman氏とあわせて来年度の予定演者が紹介された。
オタワLinuxシンポジウム:1日目 2006年7月24日11:21 19日(水曜)、カナダの首都オタワにあるOttawa Congress Centreにおいて、今年で8回目を迎えるオタワLinuxシンポジウム(OLS)が始まった。最初の講演は、Linux Weekly Newsの共同設立者Jonathan Corbet氏による「カーネル・レポート(The Kernel Report)」で、昨年からの現在までのカーネル開発の状況が報告された。
Linus Torvaldsはもう重要人物ではない!? 2006年7月19日11:37 昨日のニュースを聞いて耳を疑った。だが、これはまぎれもなく本当の話だ。CNNのこの記事は、ここ100年で最も革新的な技術、Linuxを生み出したLinus Torvalds氏はもはや重要人物ではないと報じた。
今、何故Debian? VAリナックスが障害解析サービスでDebianに対応する理由 2006年6月6日05:30 VA Linux Systems Japan株式会社(VAリナックス)の提供するLinuxカーネル障害解析サービス「VA Quest」だが、つい先日にDebian GNU/Linuxに対応した専用メニューが発表された。今この時期に何故わざわざDebianなのか?その真意を聞いた。(OTPを運営するOSDNは、VAリナックス社の一事業部である。)
FreedomHECレポート 2006年6月2日16:19 シアトル発 ― 毎年、MicrosoftはWindows Hardware Engineering Conference(WinHEC)を開催している。今年は、このWinHECに続いて、FreedomHECと呼ばれる小規模かつ非公式な「アンカンファレンス(カンファレンスならざる会合)」が2日間にわたって行われた。WinHECほど大がかりではないにせよ、一般の開発者がLinuxのカーネル開発者と接し、意見を交換できる絶好の機会だった。
カーネル2.6.18に向けたmd拡張機能の整理 2006年6月1日12:57 すでにここで掲載の記事、Linuxカーネルの「オーバーホール」に関するTorvalds氏のコメントにあるように、今まで成長を続けてきた2.6系カーネルの集大成として予定されている2.6.18での安定化に向けた動きがLKML(Linux Kernel Mailing List)を中心に始まっている。今回は、LinuxでソフトウェアRAID機能を提供するmd(Multiple Device)モジュールの機能拡張に関する投稿を紹介する。