Torvalds氏がLinuxカーネル2.6.22-rc1をリリース
Linus Torvalds氏がLinuxカーネルのバージョン2.6.22の最初のリリース候補をリリースした。なおこのリリースの更新履歴の本体は、メーリングリストに投稿するには大きすぎるとのことだ。
以下はLinus Torvalds氏自身によるコメントだ。
さて、これでマージを行なう期間は終了とし、ここに2.6.22-rc1をリリースする。diffstatとshortlogはカーネルメーリングリストの投稿容量制限を大幅に越えてしまうので投稿しない。変更点はいたるところにある。ファイルの移動を2回の変更と数えないようにしても、7000個近くのファイルが変更されている。
アーキテクチャ、ドライバ、ファイルシステム、ネットワーク、セキュリティ、ビルド・スクリプト、ディレクトリ構成、クリーンアップ、その他何もかもが変更されている。
新しいFireWire用のスタックが欲しいって? OK、入っている。新しいワイヤレス・ネットワーク・インフラストラクチャが欲しいって? OK。新しいInfiniBandドライバ? デジタルビデオ用ドライバ? まったく新しいCPUアーキテクチャ(Blackfin)? OK、OK、OK。
とは言っても、2.6.21での大規模で根本的なタイマの変更の時ほどやっかいなことにはならないと思う(し、絶対にそうはならないようにと願っている)。また、かなり中核的な変更(うまくいけばSLABとSLOBに取って代わることになる、新しいSLUBアロケータなど)もいくつかあるけれども、かなり安定しているように思えるし、タイマ・インフラストラクチャの抜本的な変更に比べれば恐るるに足らずだ。
というわけで、しっかりテストしてほしい。不具合情報の追跡の効果が出てるのかどうかについて知りたいのだけれど、それを知るためには、たくさんの人にこの2.6.22-rc1を積極的にテストしてもらい、詳しい報告をしてもらうことが必要だ。