OSDLとLinuxカーネルコントリビュータ、kdumpなどの機能拡張

 米OSDL(Open Source Development Labs)とLinuxカーネルコントリビュータは12月13日(米国時間)、保守性を向上させるLinuxカーネル関連の機能拡張を発表した。「Kdump」(Kernel dump)や「SystemTap機能」などに関するもので、主要なLinuxディストリビューションの最新版で利用可能になる。

 Kdumpはカーネルツリーのメインラインに受け入れられた最初のクラッシュダンプツール。機能拡張では、オフラインで解析可能で、信頼性の高いクラッシュダンプを作成できるという。これによってデバックの信頼性を高め、世界中のカーネルバグに関する詳細情報を集めることが可能になるという。

 SystemTapはLinuxカーネルの動作や性能を取得するツールで、機能拡張で生産システムのデバッグとパフォーマンス解析を強化する。これらの機能拡張によってシステムのダウンタイムを減少させ、IT部門を効率化することが可能になるという。

 ほかにも、リッチなスクリプト言語、実稼働システムのための安全な組み込み、システムレベルのパフォーマンス解析とデバッグなどの機能拡張を行った。これらの作業には、富士通、日立、HP、IBM、Intel、NEC、Novell、NTT、RedHat、VA Linuxの各社が貢献した。(Infostand)

OSDL
http://www.osdl.org/