Linus、2.6.18カーネルを海賊語で紹介

9月19日はTalk Like a Pirate Day(「海賊のように話す日」)。海賊にしかわからない言葉で、お頭、Linus Torvaldsが、2.6.18カーネルのリリースを発表した。Linux Kernel Mailing List(LKML)に現れたそのメッセージの見出しは「おーっ! Linux 2.6.18だーっ」。本文には、手下どもの働きが延々と並んでいる。

メッセージは、次のように始まる。

ものども!

引き上げだーっ。錨を上げろ!

お宝はたっぷり戴いた。お前たち、新米どもにも分け前はあるぞ。

変更個所は大してないが、defconfigアップデートのパッチは盛りだくさん。お宝が気になるやつはこの後を見な。とくと説明してやるぜ。

ヘッダーはきれいさっぱり、ちょっとした変更はいろいろ、修正はあちこちだ。

船長、Linus

以下、NewsForgeが入手した海賊語メッセージから、2.6.18カーネルに施されたアップデートの中で印象的なものをいくつか紹介しよう。海賊たちの心意気が少しは見えてくるだろう。

Adrian Bunk:
      おーい! fs/jffs2/nodelist.cのjffs2_obsolete_node_frag()はstaticにしてやり、
      fs/jffs2/xattr.cのデッドコードはおさらばだ。

「濡れねずみ」ことAl Viro: [IPV4] fib_trieで、fib_semantic_match()を呼び出すとき、ntohl()を忘れてた。

Alexey Dobriyan: headers_check: 不揃いの#include regexpをちょいと直して headers_check: 文句があるならハッキリ言えと教えてやったね。

Alexey Korolev: [MTD] のろまで腰の定まらないCFIをたたき直してやったぜ、おーっ。

キャプテンAndrew Morton: どうだ! hvc_consoleのサスペンドは、もうカンペキ。

Andy Walker: [SPARC]: 生意気なsys_getdomainname()に焼きを入れてやったぜ。

Arnaud Patard: ipmiのないシステムで、IPMIがipmi_msghandlerの削除にドジっていたから、たたき直してやった。どんなもんだい!

Artem B. Bityutskiy: [MTD] NAND: Kconfigにあった役立たずのURLをどやしつけてやった。

Auke Kok: e1000: 82542rev3がTXタイムアウトで固まるんでたたき直してやったぜ。

Ben Dooks: [ARM] 3784/1: S3C2413: MACH_S3C2413/MACH_SMDK2413用のconfigをどやしつけ、 [ARM] 3785/1: S3C2412: デフォルト・コードが間違ったクロックを使ったときの、アイドルコードを直し、 [ARM] 3793/1: S3C2412: 頓馬なシリアル用info構造体をシャキッとさせ、 [ARM] 3794/1: S3C24XX: CONFIG_PMオプションがなけりゃset_irq_wakeを定義しないようにと言いつけてやった。

Chas Williams: [ATM]: [he] 送信にしくじったら、キッチリとdma領域を解放しろ、 [ATM]: [he] 送信でデバイスをロックしっぱなしにするなと説教したね。

海の精: 何かしたつもりか、青二才ども!

Geert Uytterhoeven: ia64用の「make headers_check」は、俺がシャキッとさせた。請け合うぜ。

Havasi Ferenc: [JFFS2][SUMMARY] 頓馬なサマリー・コレクションのバグをたたき直してやったぜ。おーっ。

Imre Deak: genirq: IRQの再送でタイプをしくじってたぞ、ぼーや。

船長、Linus Torvalds: x86: コンテキストが変わるときeflagを保存/復元せよ 止めーい。mmiocfgのヒューリスティックスとブラックリストの変更は戻せ。 Linux v2.6.18だ。おーっ。

NewsForge.com 原文