スマートカード認証システムがフリーソフトウェアの普及にもたらすメリットとデメリット

 スマートカードとデジタル署名はヨーロッパで進められている電子政府化の動きの中でも特に重要なコンポーネントとして位置づけられているが、管理および運用上のコストを削減する上で効率的なLinuxフレンドリソリューションとしては最も相性が悪い状況に置かれている。しかしながらこうしたシステムの普及は、フリーソフトウェアを一般市民に受け入れてもらう上での重要な要素ともなりえるのだ。

米Sunと米Accenture、アクセス・ID管理ソリューションを発表

 米Sun Microsystemsと米Accentureは4月2日(英国時間)、ID認証の「Accenture Smart Identity Solution」など、共同開発したセキュリティソリューション5種類を発表した。Sunの技術をベースに、Accentureのビジネスプロセスに関する専門知識を組み合わせたもの。政府や企業に、容易に実装できるエンドツーエンドソリューションを提供するという。

米Red Hat、Netscapeの認証フレームワークをオープンソースに

 米Red Hatは3月19日(米国時間)、セキュリティ・認証フレームワーク「Red Hat Certificate System」の全ソースコードをオープンソースとして公開することを発表した。同社が2004年に米AOLから取得したNetscapeの技術で、オープンソースにすることで、他のオープンソースプロジェクトと容易に統合できるようになるという。

ハギワラシスコム、セキュリティ機能を搭載したUSBメモリシリーズ

 ハギワラシスコム(河瀬翔之社長)は、あらかじめ用途に応じたセキュリティ機能を搭載するUSBメモリ「アプリケーションUSBメモリシリーズ」を順次発売する。ラインアップはアプリケーションUSB「暗号化」、同「パスシンボル」、同「秘密分散」、同「Webスクラップ」、同「メール」の5種類。

日立システム、不正PCからのネットワーク接続を防ぐ「オープンネット・ガード」新版

 日立システムアンドサービスは2008年3月4日、PCからの不正なネットワーク接続を防止するソフトの最新バージョン「オープンネット・ガード Ver3.2」を発表した。新たに米Infoblox社のDNS/DHCPアプライアンス製品「Infoblox」との連携機能などを追加した。3月5日から販売開始する。

pam-mysqlを使って仮想FTPサーバを構築する

 バックエンドにデータベースを持つ仮想FTP(File Transfer Protocol)サーバを構築することには多くの利点がある。例えばデータベースを使用することによって大量のユーザ情報を一箇所にまとめて保存することができるので管理が楽になる。また仮想サーバのユーザはFTPサーバのリソースのみにアクセスすることが可能でOSのリソースにはアクセスできないため、従来のUnix OSのユーザ認証方法よりもセキュリティを高めることもできる。さらにバックエンドのデータベースを簡単にインストール/設定/管理するための数多くのウェブツールを利用することもできる。また仮想FTPサーバはFTP自体がサポートしていない「@」を含むいくつかの特殊文字もサポートするので、例えば社員の電子メールアドレスをユーザ認証に使用する場合などに便利だ。

日立、「指静脈認証管理システム」と日本CAの「CA SiteMinder」を連携

 日立製作所(日立、古川一夫社長)と日本CA(根塚眞太郎社長)は2月18日、共同で開発した「セキュアシングルサインオンシステム」を発売すると発表した。企業内の情報システムを利用する際に必要なパスワード入力を指静脈認証に代替するもので、3月3日に出荷する。今後3年間で関連システム含め、売上50億円の売り上げをめざす。

クラスキャット、サーバ管理ソフトが送信ドメイン認証技術「DKIM」に対応

 クラスキャット(佐々木規行社長)は11月13日、インターネットサーバー管理ソフト「ClassCat Cute Server Manager」シリーズが、メールサーバー機能の新機能として、メール詐欺・フィッシングメールに対して有効な対応策である送信ドメイン認証技術「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」に対応したと発表した。

LDAPによるApacheの認証と認可

 ネットワーク管理者は、しばしばLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)を使って集中型ディレクトリサーバの実装を行う。LDAPはApacheでのユーザ認証にも使用される。オープンソースのLDAPソリューションとしてよく知られているのはOpenLDAPRed Hat Directory Serverの2つであるが、ApacheのマニュアルによればNovell LDAPとiPlanet Directory Serverもサポートされている。本稿はOpenLDAPを対象としたものであるが、ここで紹介する考え方と例はほかのものにも当てはまるはずである。