パスワード:一元化へ前進 YahooがOpenIDを採用

 米Yahooは1月17日(米国時間)、同社の会員IDとパスワードで、他社のサービスにもログインできるサービスを開始すると発表した。ID・パスワードの共有に取り組む「OpenID」に、Yahooも参加する。ポータル最大手の合流で、期待の「パスワード一元化」が大きく前進しそうだ。

 Yahooは1月30日から「OpenID 2.0」に対応。同じようにOpenIDに対応したウェブサイトでは、会員登録・パスワード設定をしなくても、Yahooの会員IDとパスワードを使ってログインできるようになる。サイトごとにID・パスワードが違って混乱するのを防げる。

 日本では「はてな」や「アバウトミー」など、世界全体では約9000のサイトがOpenIDに対応、1億2000万人以上が利用している。しかし、Yahooのような最大手クラスは参加していなかった。同社の会員の2億4800万人が加わると、利用者数が一気に3倍に増える。これを機に他の大手も追随すれば、一つのID・パスワードで多様なサービスを利用可能になると期待される。【南 優人/Infostand】

YahooのOpenID
http://openid.yahoo.com/

アバウトミーのログイン画面
https://aboutme.jp/account/login