gnoMintを使って独自の認証機関を設定する

 gnoMintは、独自の認証機関(CA)を簡単に管理できるデスクトップ・アプリケーションだ。多くのセキュア通信テクノロジは、接続先の団体やサービスが成りすましではないことを確認するためにデジタル証明書を使用する。ほとんどの人にとってデジタル証明書を目にするのは、HTTPS Webサイトを開いて、正しいWebサーバに接続したことを検証するために証明書が提示されたときである。

IIJ、送信ドメイン認証機能を実装したメールフィルタプログラムをOSSで公開

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2008年08月28日、メールシステムに送信ドメイン認証技術「SPF/Sender ID」を実装したメールフィルタプログラムを独自開発、オープンソースソフトウェアとして無償公開した。ライセンスはBSD。送信元を詐称した迷惑メールへの対策として、企業やISPへの導入を促進する。

OSCONで審問を受けたOpenID

 OpenIDは万能薬といえるのか、それともただの気休めなのか。あるいはその中間的なものだろうか。さまざまなとらえ方をしている人々の注目がOSCON 2008の水曜午後の中央ステージに集まった。そこで行われた“OpenIDの批判的検討(A Critical View of OpenID)”というセッションは批判とはほど遠い内容で始まったが、その興味深さは質疑応答に入ってさらに増した。

シトリックスと日立、XenAppで指静脈認証を利用できるシステムを開発

 シトリックス・システムズ・ジャパン(本社:東京都千代田区)は2008年7月3日、アプリケーション配信ソリューション「Citrix XenApp」用に、指静脈を利用した本人認証システムを開発したと発表した。協力した日立製作所が、「指静脈認証連携支援サービス」として7月11日から販売する。

米Symantec、初のエンドポイントセキュリティ・スイートを発表

 米Symantecは6月23日(米国時間)、ノートPCなどエンドポイント端末のセキュリティ製品「Symantec Endpoint Management Suite 1.0」を発表、提供を開始した。システム設定、管理、セキュリティ・リカバリの3つの要素をスイートとして提供することで、包括的なエンドポイントセキュリティ対策を講じられるという。

米Red Hatがシステム管理をオープンソースに、Linux自動化を推進

 米Red Hatは6月19日(米国時間)、ID管理ソフトウェア「Red Hat Enterprise IPA(Identity, Policy and Audit)」をリリースした。また、システム管理技術「Red Hat Network Satellite(RHN)」をオープンソースにするなど、管理・セキュリティ分野を強化した。昨年打ち出した“Linux Automation(Linuxの自動化)”を推し進めるものとなる。

fwknopと単一パケット認証(SPA)

 サーバをファイアウォールの背後に隠して保護することは、システム管理者にとってベストプラクティスだが、決して万全ではない。隠しておいても、nmapnessusといったネットワークスキャナを使えば見える。SMTPやHTTPのようなサービスには、当然、外部からのアクセスがあるし、社内限定のサーバであっても、出張中のスタッフによる社外からのアクセスがあったときは、これに応じなければならない。この問題に悩んでいる企業は、単一パケット認証のためのオープンソースユーティリティ、 fwknop を使用してみたらどうだろう。ネットワーク上のいたずらからサーバを保護するのにきっと役に立つ。

サン、日立の指静脈認証をSun Java Systemで利用可能にするソフトを公開

 サン・マイクロシステムズは2008年5月21日、Sun Java SystemのID管理製品で日立製作所の指静脈認証システムを利用できるソフトウェア「指静脈認証連携用モジュール」のソースコードを公開した。日立との協力の下で開発したもので、セキュアなシングルサインオン環境を構築できるという。

セキュリティ警報:多数のシステムに影響を及ぼすDebian OpenSSLの不具合が発覚

 高名なセキュリティ研究者であり、MetaSploit Projectの創設者でもあるH. D. Moore氏は、DebianパッケージのOpenSSLに隠されていたバグという同氏の発見した最新の研究結果を報告した。Moore氏は今回のバグの発生源を説明すると共に、OpenSSLの生成する鍵に付けられた値がこの不備を悪用することで簡単に予測できてしまう点に注意を喚起している。

産総研とヤフー、フィシング防止アクセス認証技術の評価用ソフトを公開

 独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)とヤフーは2008年4月22日、フィッシング詐欺を防ぐ新認証プトロコル「HTTP Mutualアクセス認証」の技術評価用ソフトウェアをオープンソースソフトウェアとして公開した。Webブラウザ「MutualTestFox」と、WebサーバApacheの追加モジュール「mod_auth_mutual」で構成される。

CAPTCHA機能を用いたWebフォーム入力を実装する3つのユーティリティ

 現在多くのWebフォームでは、個々のユーザが行うべき登録手続きをコンピュータによって自動処理されるのを防止する機構として、CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart:コンピュータと人間を区別する完全に自動化された公開チューリングテスト)と呼ばれるシステムが利用されている。 ここで言うCAPTCHAとは、Webフォームの入力フィールドにインプットさせる文字と数字からなるテキストを意図的に歪ませたりバックグラウンドにノイズを混入させたイメージ(画像)として画面上に表示させることで、人間だけがイメージとして示されたテキストを読み取れるようにしたシステムである。本稿ではPHP WebサイトにCAPTCHA機能を追加する場合を想定し、そうした用途に利用可能な3つのアプリケーションを比較する。