Microsoft、「Visual Studio Code 1.46」をリリース。GitHub統合などを強化

 米Microsoftは6月10日、オープンソースのコードエディタの最新版「Visual Studio Code 1.46(May 2020)」を発表した。タブのピン留め機能やGitHub統合の強化などが行われている。

 Visual Studio Code(VS Code)はMicrosoftが開発し、オープンソースで公開しているコードエディタ。Gitによるソースコード管理機能を内蔵するほか、自動補完機能のIntelliSense、デバッガとの連携機能などを備える。WindowsおよびmacOS、Linuxで動作する。Insiderユーザー向けにMicrosoft Surface Pro Xで動くARM64版Windows向けも提供する。

 VS Studioは毎月最新版が公開されており、1.46は5月に公開された1.45に続くリリース。操作性周りでは、コンテキストメニューや「workbench.action.pinEditor」コマンドでタブのピン留めが可能になった。Search Editorsの設定方法も複数のやり方でできるようになった。

 自動デバッグ設定を改善し、拡張作成時に現在のプロジェクトを分析して自動でデバッグ設定を提案するようになった。動的に生成されるもので、「launch.json」設定ファイルでは表示されない。Run and Debugスタートビューで全ての自動デバッグ設定を表示できる。

 CommonJSスタイルのJavaScriptモジュールでは、モジュールのインポート文の自動挿入時にimportではなくrequireを利用するようになった。また、JavaScriptやTypeScript向けのリファクタリング機能では、改行位置の保存を試みるようになった。

 GitHubとの統合を強化し、より簡単にGitHubリポジトリをリモートリポジトリとして設定できるようになった。また、GitHubにワークスペースを公開時、.gitignoreファイルを生成するステップが加わった。GitHub関連では、ほかにもカスタムNotebookでGitHubイシュークエリを走らせ、結果を表示する機能も追加された。

 なお、MicrosoftはGo拡張をGoogleのGoプロジェクトに移管し、今後はGoプロジェクトがメンテナンスを行うことを発表している。VS Codeは様々な拡張を持つがGo拡張は人気で、VS Code開発者の41%がGoを使っているとのこと。

Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/