米Microsoft、「Visual Studio Code 1.45」を公開

 米Microsoftは5月8日、オープンソースのコードエディタ「Visual Studio Code 1.45(April 2020)」を発表した。シンタックスハイライトの高速化や、GitHub統合の強化などが行われている。

 Visual Studio Code(VS Code)はMicrosoftが開発するオープンソースのコードエディタ。Windows、macOS、Linuxで動作する。コードの編集だけでなく、Webアプリケーションやクラウドアプリケーションのビルド・デバッグを支援する機能や、コード入力補完やシンタックスハイライトの「IntelliSense」、Gitコマンド統合などの機能も備える。

 Visual Studio Code 1.45は、4月に公開されたVisual Studio Code 1.44(March 2020)に続く最新版となる。エディタでは、シンタックスハイライトにおいてWeb Assembly技術を採用することで処理速度が最大3倍高速になったという。また、セマンティックテーマのルールをカスタマイズできるようになり、TypeScriptとJavaScriptでは色付けもサポートした。

 新しいJavaScriptデバッガをプレビューとして導入した。Marketplaceよりインストールできる(Insiderユーザーはデフォルトでインストールされる)。CPUプロファイリング、Node.jsプロセスへのAuto Attachの統合、変数ビューからの複雑な値のコピーなどの機能がある。

 マウス操作でのエディタの上部タブの切り替えが可能になった。アクセシビリティ関連も強化し、Focur Next Partなどのコマンドを追加した。Workbenchのナビゲーションが改善するという。

 リモート開発を可能にするRemote Development拡張も強化し、コンテナ設定のレコメンド、WSL2 DockerとPodmanエンジンのサポート、ローカルとコンテナフォルダ向けのdevcontainer.json変数の追加などが行われている。

 拡張ではこのほか、GitHubリポジトリにアクセスするためのGitHub認証のサポートが加わった。GitHub Pull Requests and Issues拡張の統合を強化し、サポート済みのプルリクエストに加えてイシューもVS Code内で操作できるようになった。

 このほかにも多数の機能強化が加わっている。

Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/