米Microsoft、「Visual Studio Code 1.38」を公開
米Microsoftは9月4日、オープンソースのソースコードエディタ「Visual Studio Code August 2019(バージョン1.38)」を公開した。
Visual Studio CodeはMicrosoftがオープンソースで開発するソースコードエディタ。WindowsおよびmacOS、Linuxで動作し、変数型に基づいた自動補完「IntelliSense」やGitサポート、デバッガ連係などの機能を持つ。ライセンスはMIT License。
Visual Studio Code August 2019は8月に公開された同June 2019(バージョン1.37)に続く最新版となる。
Workbenchでは、大文字・小文字を保持するPreserve Caseオプションが、ABアイコンとして全体(グローバル)の検索と置換でも利用できるようになった。バージョン1.37でエディタの検索と置換に加えたPreserve Caseオプションを拡大した格好となる。
設定エディタでは、現在の値がminItems/maxItems/item.enum/item.patternの特定スキーマを満たさない場合、文字列リストにエラーを表示するようになった。この他にも、リンクを開く前のプロンプト表示、検索のキャンセルなどの機能が加わり、Explorerも強化した。
Editorでは、カーソルを動かす際に視覚的に表示する行数を設定できるようになった。VimのscrollOff機能と同じで、editor.cursorSurroundingLinesより設定できる。このほか、Findの入力ボックスで複数行を入力できるようになった。また、インラインの差分エディタでコピーや元に戻す操作が可能になった。
言語面では、LESS.jsのサポートを改善し、TypeScriptはバージョン3.6.2となった。IntelliSenseの自動補完でHTMLとCSSコードをホバリング時に、関連するMDN ReferenceのURLを表示する機能も加わった。Quick Fixでは非同期コードでawaitを探す値が加わった。
遠隔にあるマシンやコンテナ、Windows Subsystem for Linuxを開発環境として利用できるRemote Development(現在プレビュー段階)の開発も継続し、Alpine Linux(Alpine Linux ContainersとリモートのAlpine WSLディストリビューション)をサポートした。ARMv7l/AArch32 SSHホストでのVS Code Stableのプレビューサポートが加わった。ARMv8l/AArch64 SSHホスト向けのVS Code Insidersの実験サポートも加わった。
このほかにも多数の機能強化が加わっている。
Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/