米Microsoft、Visual Studio Code 1.40」をリリース

 米Microsoftは11月8日、オープンソースのコードエディタ「Visual Studio Code 1.40(October 2019)」のリリースを発表した。TypeScript 3.7対応、Activity Barの強化などの機能が加わっている。

 Visual Studio CodeはMicrosoftが開発してオープンソースで公開しているコードエディタ。Windows、macOS、Linuxで動き、コード入力補完とシンタックスハイライトを行う「IntelliSense」や、エディタ上で直接コードのデバッグを行えるデバッグ機能、Gitコマンド統合などの機能を備える。

 Visual Studio Codeは月に1度のリリースサイクルを持ち、Visual Studio Code 1.40は10月に公開されたVisual Studio Code 1.39(September 2019)に続く最新版。GitHubのイシューとプルリクエストの管理に注力し、合計で4622件のイシュー、287件のプルリクエストに対応した。あわせてイシューのトリアージワークフローも更新したと報告している。

 11月5日にリリース荒れたTypeScript 3.7をサポートし、Optional Chainingなどの新機能を利用できる。Electron 6.0のバンドルも正式扱いとなった。

 Webブラウザ上でVS Codeを実行する機能が実験的に導入された。ローカルにvscodeリポジトリをフォークし「yarn web」コマンドを実行することで利用できるが、まだ一部機能は正常に動作しないとのことで、今後も開発を続けるとしている。

 ワークベンチでは、Activity Barでアクティブなアイテムを示すインジケーターを新たに導入した。色のコントラストも改善して分かりやすくした。アクティブインジケーターを制御できるカラートークンなども用意しており、ウィンドウの境界のテーマも2種類導入した。

 VS CodeのUIレンダリングでのGPUに関連した問題に対応するため、GPUアクセラレーションの無効化が可能になった。Zenモードでの通知数の削減、エディタ分割時のサイジングの制御などの強化も加わっている。

 エディタでは、files.eolを言語ごとに設定できるようになり、Minimapのスケールやフォントのレンダリングも改善した。Diffエディタも改善した。

 このほかにも統合ターミナルやタスク、Gitツールを含むソース管理などで多数の強化が加わっている。

Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/