「Node.js 14.0」リリース

 JavaScriptランタイムNode.js開発チームは4月21日、最新のメジャーリリースとなる「Node.js 14.0」を公開した。

 Node.js 14は2019年10月に公開されたバージョン13に続くCurrentリリース。Node.jsでは最新の機能を含むCurrentのほか、長期サポート版LTSの2系統で安定版を公開しており、LTSは4月8日に公開されたバージョン12.16.2が最新版となる。

 JavaScriptエンジンのV8をバージョン8.1にアップグレードした。これによってオプショナルチェイニング演算子などの新機能が利用できる。また、ECMAScript Modulesで実験的であることを示す警告がなくなった。すでにバージョン13で、実験的であることを示すフラグ(--experimental-modules)が削除されていたが、警告は残っていた。ただ、最新版では警告が出なくなったものの、依然としてECMAScript Modulesの実装は実験的と位置付けている。

 バージョン12で実験的機能として導入された診断レポート機能が安定扱いになった。イベント発生時にオンデマンドでJSONベースのレポートを生成する機能で、CPU使用やメモリの状態を診断できる。

 WebAssembly System Interface(WASI)を実装した(実験扱い)。WebAssemblyで作成されたパッケージにサンドボックスを提供するもので、POSIXのような機能セットを使ってOSの機能にアクセスできる。

 このほか、非同期ローカルストレージAPIの実験的サポートなどが加わり、非推奨扱いとなっていたAPIが削除された。

Node.js
https://nodejs.org/