様々なクラウドにアクセスするPythonライブラリ「Apache Libcloud 3.0」公開

 さまざまなクラウドサービスに対応するPython向けのクラウド操作ライブラリ「Apache Libcloud」開発チームは4月15日、最新のメジャーリリースとなる「Apache Libcloud 3.0.0」のリリースを発表した。本リリースではPython 2.7および3〜3.5のサポートが廃止されている。

 Apache Libcloudは、統一されたAPIでさまざまなクラウド事業者のクラウドサービスを操作できるPythonライブラリ。提供されるAPIは大きく分けて「Compute」や「Storage」、「Load Balancers」、「DNS」、「Container」、「Backup」の6種類で、対応するクラウドサービスはAmazon Web Services(AWS)、OpenStack、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど50以上。Pythonのほか、PyPyからも利用できる。

 Apache Libcloud 3.0は、2017年4月に公開されたバージョン2に続く最新リリース。最大の変更として、これまでサポートしてきたPython 2.7/3〜3.5のサポートがなくなった。Python 2.7/3〜3.5を使う必要がある場合は、2系の最新版であるApache Libcloud 2.8系を使うようにアドバイスしている。

 このほか、ストレージAPI向けで型アノテーションをサポートした。また、Microsoft Azureの非構造データ向けオブジェクトストレージAzure Blobsのドライバの強化や、KubeVirt、LXD、Kamatera、Gig G8をサポートするドライバの追加などが行われた。deploy_node() 機能も強化された。

 Apache Libcloud 3.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Libcloud
https://libcloud.apache.org/