様々なクラウドにアクセスできるPythonライブラリ「Apache Libcloud 2.8」が公開

 Apache Libcloud開発チームは1月2日、最新安定版となる「Apache Libcloud 2.8.0」公開を発表した。バージョン2系最後のメジャーリリースと位置付けている。

 Apache Libcloudは、さまざまなクラウドサービスに対し統一的にアクセスできるAPIを提供するPythonライブラリ。Comupute、Storage、Load Balancer、DNS、Container、Backupという6種類のメインAPIがあり、Amazon Web Services(AWS)、OpenStack、Google Cloud、CloudFlareなど50以上のプロバイダを利用できる。Pythonはバージョン2.7と3.0、PyPy(2/3系)をサポートする。

 Apache Libcloud 2.8は2019年12月初旬に公開したバージョン2.7に続く最新版。get_driver()手法が一部で動作しないバグ、ウィールメタデータにおける条件付き依存性が関連したバグの修正など、細かな機能の修正が行われている。

 また、ディストリビューションでpy.typedファイルを含むことで、パッケージ内で型アノテーションを使用していることを通知するようになった。なお、現時点では型アノテーションが利用できるのはCompute APIのみという。

 プロジェクトは現在次期メジャーリリースとなるバージョン3系に向けた開発を進めており、2.7は2系最後のメジャーリリースとなる予定という。なお、3系では当初Python 2.7とPython 3.4のサポートがなくなる計画だったが、本バージョンで小さなバグが入ったことから計画を変更するとしている。

 Apache Libcloud 2.8はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Libcloud
https://libcloud.apache.org/