分散型ストリーミングプラットフォーム「Apache Kafka 2.5」リリース

 Apache Kafkaコミュニティは4月15日、分散型ストリーミングプラットフォームの最新安定版となる「Apache Kafka 2.5.0」のリリースを発表した。

 Apache Kafkaは分散型のデータストリーミングプラットフォーム。水平方向の拡張性、冗長性などの特徴を備え、リアルタイのデータパイプラインやそれを活用するストリーミングアプリを構築できる。

 Apache Kafka 2.5は、2018年に公開されたApache Kafka 2系の最新のポイントリリース。2019年10月に公開されたApache Kafka 2.4に続くリリースとなる。

 新たにJava 11に対応し、これによってJava 11がサポートするTLS 1.3のサポートがApache Kafkaにも加わった。デフォルトはTLS 1.2となっている。

 分散システム運用管理Apache ZooKeeperがバージョン3.5.7にアップグレードされた。また、ZooKeeperマイグレーションツールがSASL認証からTLSをサポートしX509証明書を利用できるようになった。一方で、以前から進めているZooKeeper依存を削減する取り組みによって、本バージョンでは管理ツールからZooKeeperへのアクセス機能が削除された。

 Kafka Streamsでは「Cogroup」として、DSLで単一のオブジェクトから複数のストリームを容易に束ねることができ、シンタックスを簡素化できるようになった。Kafka Consumerでは、大規模なパーティションマイグレーションによる不要なリバランス遅延を削減することを目的としたインクリメンタルなリバランスプロトコルが加わった。

 Scala 2.11が非推奨となった。このほかにも多数の機能強化や改善、バグの修正が図られている。

Apache Kafka
https://kafka.apache.org/