「Apache Kafka 2.3」リリース

 Apache Kafka開発チームは6月25日、分散ストリーミングプラットフォーム「Apache Kafka 2.3.0」をリリースした。

 Apache Kafkaはオープンソースの分散ストリーミングソフトウェア。Producer API、Consumer API、Streams API、Connector APIの4つのコアAPIで構成されており、これを活用することでリアルタイムストリーミングデータパイプラインやそれを利用するアプリケーションを構築できる。

 Apache Kafka 2.3は、2018年7月に公開したApache Kafka 2.0系の最新版。データの安全性を強化するための複製生成機能で、複製がなくなってしまった場合のパーティションのモニタリングを改善するための強化が加わった。パーティションが最小限の同期中の複製の数を持たない場合は書き込みが許されない「ミニマムISR」をさらに細かく設定・追跡できるようになった。複製を最新にするために、各ブローカーが複製にフェッチするスレッドプールを維持する機能も加わった。

 クリーンシャットダウンではない場合、ブローカーが再スタート時に破損がないかどうかログを確認する機能では、プロセス最適化によりチェック時間が短縮されるという。ブローカーの再起動時間は最大で50%高速化されるとしている。

 Kafka Connectでは、クラスタが内包するスレッドプールが出すログで、ログメッセージに説明が加わった。Kafka Connect REST APIも強化したほか、JMXToolが安全なRMIポートに接続できるようになった。

 Kafka Streamsでも、インメモリのセッション保存とウィンドウの保存などの機能が加わっている。

 Apache Kafka 2.3はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Kafka
https://kafka.apache.org/