「Kubernetes 1.17」リリース

 Kubernetes開発チームは12月9日、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes 1.17」のリリースを発表した。

 Kubernetes 1.17は9月に公開されたバージョン1.16に続く最新版。2019年4回目で最後のリリースとなり、合計で22の強化が加わった。そのうち14件は安定扱いに格上げされ、4件はベータに、4件は新たにアルファとして加わった。

 バージョン1.12で導入したクラウドプロバイダラベルがGA扱いとなった。ノードとボリューム作成時に、Kubernetesクラスタを提供するクラウドプロバイダのラベルを適用するもので、ゾーンやリージョンといった情報を記述できる。Kubernetesコンポーネントはこれを利用して、スケジューラーなどの一部の機能に役立てることができる。

 Kubernetes Volume Snapshotがベータとなった。Kubernetes Volume Snapshotはバージョン1.12でアルファ機能として加わったもので、ストレージの永続ボリューム作成機能を活用して、新しいボリュームをプロビジョニングしたり、既存のボリュームを以前の状態の戻すといったことが可能になる。

 ボリュームプラグイン「Container Storage Interface(CSI)」のマイグレーション機能がベータ扱いになった。CSI標準が普及して対応ドライバが増えてきたことを受けてのもので、kubernetes.io/gce-pd、kubernetes.io/aws-ebsなどのインツリーストレージプラグインを対応するCSIドライバにリプレースできるという。CSIではまた、CSIトポロジーのサポートがGA扱いになった。

 このほか、IPv4/IPv6のデュアルスタックのサポートなども加わっている。Kubernetes 1.17はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Kubernetes
https://kubernetes.io