Kubernetesクラスタ管理ツール「Rancher 2.3」リリース

 米Rancherは10月7日、コンテナ管理プラットフォームの最新版「Rancher 2.3」公開を発表した。Windowsコンテナのサポートなどの強化が加わっている。

 Rancherは分散してデプロイされているKubernetesクラスタを一元的に管理できるコンテナ管理プラットフォーム。Rancher 2.3は2018年5月に公開したバージョン2系の最新版で、Windowsコンテナのプロビジョニング機能が正式機能となった。Kubernetes 1.15で実現したWindows Server上でのWindowsクラスタのサポートを活用したもので、Flannelを利用したWindowsワークロード向けのKubernetesクラスタを作成できるようになった。

 クラスタ内で動作させるアプリケーションの管理や監視を行える「Istio」のサポートも強化された。これによってIstioのインストールや設定が容易になるという。

 Kubernetesクラスタをデプロイする方法を定義できるRKEテンプレートを作成できるようになった。これを利用して、管理者はユーザーがデプロイできるクラスタの種類を制御するなどのポリシーを強制できる。また、Rancherサーバーが応答のないノードを削除して再度作成するまで待機する時間を設定できるようになった。

 このほかにも多数の機能が加わっている。

Rancher
https://rancher.com/