米Microsoft、「TypeScript 3.7」を公開

 米MicrosoftのTypeScript開発チームは11月5日、「TypeScript 3.7」を公開した。

 TypeScriptはJavaScriptに型付けなどの機能を追加したプログラミング言語。TypeScriptで実装したコードはJavaScriptコードに変換してWebブラウザやNode.jsなどのJavaScriptエンジンで実行できる。

 TypeScript 3.7は9月に公開されたバージョン3.6に続く最新版。特に需要が多かったというOptional Chainingを実装した。null、undefinedに対して一部の式の動作をすぐに停止できるコードを作成できる。実装にあたって新たに「?.」演算子を導入した。

 また、値がnullやundefinedであるかを判定するNullish Coalescing演算子「??」も実装された。変数に格納されている値がnullもしくはundefinedである場合のみに値を代入するといった場合に利用できる。

 指定した条件を満たさない場合に例外を投げるAssertion関数群もサポートされたほか、returnを実行しない関数のサポートも強化された。また、ソースのTypeScriptファイルから宣言ファイルを精選する「–declaration」および「–allowJs」オプションは併用可能になった。型などのセマンティックチェックを無効にする「// @ts-nocheck」コメントも追加された。

 このほかにも多数の機能強化が加わっている。

TypeScript
https://www.typescriptlang.org/