米Microsoft、「TypeScript 3.6」をリリース

 米MicrosoftのTypeScript開発チームは8月28日、プログラミング言語「TypeScript 3.6」を公開した。「TypeScript Playground」が新しくなるなど、多数の機能強化が加わっている。

 TypeScriptは拡張性のあるJavaScriptを目指し、静的型付けなどの機能を追加したもの。TypeScriptで実装したコードはJavaScriptコードにコンパイルでき、コンパイル後のコードは任意のWebブラウザやJavaScript実行環境で実行できる。

 TypeScript 3.6は5月末に公開されたバージョン3.5に続く最新版。新たにイテレーターやジェネレーター関数において厳密な型チェックを行うための仕様がが導入された。また、スプレッド演算子の精度改善や、非同期データを取扱う際に使用するPromise周りのユーザー体験の改善、識別子でのUnicode文字サポートの強化なども強化点となる。

 SystemJSの「import.meta」をサポート、moduleターゲットをsystemに設定した際、import.metaからcontext.metaへの変換が可能になった。また、バージョン3.0で追加された「–build」、3.4で導入した「–incremental」をGulpやWebpackなどの外部のビルドツールで使用するためのAPIも加わった。

 TypeScriptをコンパイルしてJavaScriptのアウトプットを見ることができるTypeScript Playgroundも新しくなった。コミュニティメンバー(Artem Tyurin氏)が開発していたものからフォークしたもので、対応するJavaScriptバージョンを指定する「target」オプションや、allowJSを使うJavaScriptファイルのサポートなどが加わっている。

 エディタでは、セミコロンを使用するコーディングスタイルを採用しているかを検出してそれに応じた自動修正を行えるようになった。また、ECMAScriptモジュールシンタックスを使う自動インポートで、既存のインポートをチェックして自動インポートを決定するようになった。

 このほかにも多数の機能強化が加わっている。

TypeScript
https://www.typescriptlang.org/