Hack実行環境「HHVM 4.1」リリース

 米FacebookのHipHop Virtual Machine(HHVM)開発チームは4月9日、最新版となる「HHVM 4.1」を公開した。

 HHVMはPHPから発展したプログラミング言語「Hack」の実行環境。JITコンパイラを用いることで優れた性能を実現するという。元々はPHPをサポートしていたが、2月に公開したHHVM 4.0よりPHPのサポートがなくなった。4.1ではデフォルトでPHPファイルの実行が無効になっている。

 HHVM 4.1はバージョン4系の最新版となる。null型が加わり、「$foo === null」といった表記の代替として「$foo is null」が使えるようになり、「$foo is nonnull」表記との一貫性とを実現した。nothing型も加わっている。

 バイトコードに変換するrepo-authoritiativeモードで.hhファイルと.hackファイルがサポートされた。推奨は.hackファイルとしている。.hackファイルでの統合開発環境(IDE)との統合も強化した。

 async関数でinoutパラメーターがついた無名関数のサポートが加わった。この他にも多数の細かな機能強化やバグの修正が加わっている。

HHVM 4.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

HHVM
https://hhvm.com/