「HHVM 3.28」リリース、新たな言語機能を導入
PHPおよびHackプログラムの実行エンジンHHVM(HipHop Virtual Machine)開発チームは8月28日、最新版となる「HHVM 3.28」を公開した。
HHVMはPHPやPHPをベースに拡張を加えたプログラミング言語「Hack」のコードを実行する仮想マシン環境。コードを中間コードに変換し、これをJITコンパイラにより直接ランタイムでx64マシンコードに変換して実行するアーキテクチャを持つ。これによってPHPが持つ開発の柔軟性を保ちつつ、高速さを実現するという。PHPはバージョン5に対応、PHP 7の主要機能もサポートする。プロジェクトは米Facebookが中心として進めるオープンソースプロジェクトで、ライセンスはMIT License。
HHVM 3.28は、6月に公開されたバージョン3.27に続く最新版。Hack言語で変数の型を調べる演算子として「is」や「as」が新たに導入された。is_*()関数やinstanceofキーワードを置き換える物となる。また、ネイティブの自動補完機能ではHack言語独自の集合型定義機能であるshapeのキーを補完できるようになった。
また、実験的機能として<<__MemoizeLSB>>と<<__LateInit>>という2種類の属性が導入されている。
このほか変更点として、レガシーのフロントエンドが使えなくなり、ランタイムとバイトコードの生成ができるフロントエンドはHackCのみとなった。型チェッカーも強化し、HackCとhackfmtと同じパーサーを用いるようになった。デバッガーREPLでの挙動変更なども行われている。
HHVM
https://hhvm.com/