Google Cloud、MongoDBやRedisと提携してGCP上でマネージドサービスを提供へ

 Google Cloudは4月10日、データ管理と分析分野でMongoDB、Redis Labsなど複数のオープンソースプロジェクトと戦略的提携を結んだことを発表した。「Google Cloud Platform(GCP)」に密に統合したマネージドサービスを提供する。

 戦略的提携に基づき、それぞれのオープンソースプロジェクトを手がける企業がGCP上でのマネージドサービスを運用することになるという。これによって、企業顧客は容易にオープンソース技術を利用できるとしている。

 Googleが提携を明らかにしているオープンソース企業として、「Apache Kafka」のサービスを提供する米Confluent、「Apache Cassandra」ベースのデータベースプラットフォームを提供する米DataStax、「Elasticsearch」の米Elastic、時系列データベース「InfluxDB」の米InfluxData、ドキュメント指向データベースの米MongoDB、グラフデータベースのNeo4j、インメモリデータベース「Redis」の米Redis Labsが挙がっている。

 マネージドサービスではGoogle Cloudのサポートを得られるほか、サービスとアプリケーション間のチューニングによる性能と低遅延を特徴とし、アプリ管理のための単一のユーザーインターフェイスも提供する。

 Google Cloudの競合となるAmazon Web Servicesが一部のオープンソースサービスを商用サービスとして提供する動きがあり、一部のオープンソースコミュニティと対立の構図になりつつある。たとえばMongoDBは、この動きに反発してライセンスを変更したが、AWSはその後「Amazon DocumentDB」として互換サービスを発表している。このようななかでGoogleは、オープンソースコミュニティへの支持を明確にした格好となる。

 「Googleは常にオープンソースコミュニティの友を、単なるリソースではなく、対等な立場の協業相手としてみている」とGoogleはブログで記している。

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