米Microsoft、PostgreSQL拡張を手がけるCitus Dataを買収
米Microsoftは1月24日、オープンソースのリレーショナルデータベースPostgreSQLの拡張技術を開発・提供する米Citus Dataを買収したことを発表した。買収金額などの詳細は非公開。クラウドデータベースサービス「Microsoft Azure Data Services」のPostgreSQLサービスを強化することを狙う。
Citus Dataは2011年創業のベンチャー企業で、PostgreSQLの拡張機能をオープンソースで提供している。Citusの技術を加えることでPostgreSQLを分散データベースとして利用し、性能などのメリットを得られるとしている。Citusは2016年には、クラウドをベースとしたデータベースサービス「Citus Cloud」の提供も開始している。
MicrosoftはAzureクラウド事業の下でデータベースサービスAzure Data Servicesを展開、2018年3月には、Azure Database for PostgreSQLとして、PostgreSQLマネージドサービスの提供を開始している。Citus買収はこれを強化するものとなり、MicrosoftはCitus買収を告げるブログでは「Citus Dataの買収は、オープンソースへのAzureのコミットを示すもので、顧客は自分たちのワークロードの成長に合わせて大規模に拡張性と性能を得られるようになる」と説明している。
Citusは今後もPostgreSQLベースにデータベース技術の開発を継続するとしている。PostgreSQLコミュニティへのコミットも継続し、オープンソースの拡張としてのCitusの提供も続ける。
Citusは公式ブログで、「CitusもMicrosoftもPostgreSQLが好きで、オープン、開発者のエンパワー、選択肢という共通のミッションを持っている」と共通認識があることを明らかにしている。
米Citus Data
https://www.citusdata.com/