米MicrosoftがXamarinを買収
米Microsoftは2月24日、GNOME創始者のMiguel de Icaza氏が立ち上げたモバイル開発技術企業Xamarinを買収する計画を発表した。モバイルアプリ開発ソリューションを強化する狙い。
Xamarinはde Icaza氏が2011年に創業した企業。de Icaza氏はそれ以前に.NETのオープンソース実装を開発するMono Projectを立ち上げているが、Monoのサポート企業であるXimianをNovellが買収、その後NovellがAttachmateに売却されたことを受けて立ち上がった。
Visual Studioと統合して利用することで、C#などを利用してiOSやAndroid、Windows Phoneに向けてネイティブアプリを構築できる「Xamarin Platform」などを提供する。これを用いて開発者は共通のアプリコードを利用して各OS向けにアプリを開発できる。これに加え、検証ツール「Xamarin Test Cloud」やアプリのリアルタイムモニタリング「Xamarin Insights」なども提供している。Xamarinによると1万5000人以上の開発者が利用しているとのことだ。
買収金額など、買収の詳細情報は公開されていない。両者はすでにVisual Studio、それにMicrosoft Azure、Office 365などとの統合などで協業関係にあった。今回の買収により、Microsoftはより深いレベルでの統合が可能となり、開発ツールとサービスを強化できると狙いを説明している。詳細な計画は、3月にMicrosoftが開催するイベント「Build」、Xamarinが4月に開催するイベント「Xamarin Evolve」で明らかにするという。
Xamarin
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