米MicrosoftがGitHubを買収へ、買収金額は75億ドル

 米Microsoftは6月4日、米GitHubを買収することを発表した。買収金額は75億ドル。「開発者をエンパワーし、GitHubの成長を加速し、新しいユーザーとともにMicrosoftのサービスを進化させる」と買収の狙いを説明している。

 GitHubは、オープンソースソフトウェアプロジェクトにGitベースの開発プラットフォームを提供する。創業は2008年、今年10周年を迎える。リポジトリの数は8500万あり、2800万人の開発者が利用しているという。企業の利用も多く米Airbnb、米Facebook、米IBM、米Google、米航空宇宙局(NASA)などが利用している。

 買収後もGitHubは独立した事業として運営され、Miguel de Icaza氏とXamarinを共同創業し、現在Microsoftでコーポレートバイスプレジデントを務めるNat Friedman氏がGitHubのCEOに就任する。現在GitHubでCEOを務めるChris Wanstrath氏は、Microsoftのテクニカルフェローとして、エグゼクティブバイスプレジデントのScott Guthrie氏の下で戦略的なソフトウェアイニシアチブに取り組む。

 開発者ファーストの精神を保ち、開発者はこれまで通り自分の言語、ツール、OSを使い、任意のOS、クラウド、デバイスに実装できるとオープン性を強調している。

 MicrosoftのCEO、Satya Nadella氏は、「Microsoftは開発者ファーストの企業であり、GitHubが加わることで開発者の自由、オープン性、イノベーションへのコミットを強化できる」とコメントしている。コミュニティに対する責任も認識していると続けている。

 取引は年内に完了を見込む。

 MicrosoftによるGitHub買収に対し、当初GitHub上で開発したというオランダGitLabは、ソーシャルメディアに影響を受けた新しい通信機能を付け加え、使いやすいUIを提供したことGitを簡単にしたことで、コードのホスティングにとどまらず、コミュニティ成長させることができたと成功を分析している。

米GitHub
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