PostgreSQLベースのクラウド型データベースサービス「Citus Cloud」

 PostgreSQLベースのデータベースを開発する米Citus Dataは4月19日、オンデマンドでデータベースを提供するクラウドサービス「Citus Cloud」を発表した。プライベートベータとして提供し、その後一般向けに提供を開始する。

 Citus DataはPostgreSQLのフォークとなる「CitusDB」、PostgreSQLの拡張「pg_shard」および「cstore_fdw」などを開発するベンチャー企業。CitusDBでは3月に最新版「Citus 5.0」をリリースしている。

 Citus Cloudは、Amazon Web Services(AWS)をベースにPostgresベースのデータベースを「Database as a Service」として提供する。ユーザーメッセージ、ログ、Web解析、IoTなど接続されたデバイスのイベントといった、時系列やイベントベースのデータのスケールアウトが可能になるとしている。

 プライマリのデータベースとコンピュータノード向けにスタンバイを動かすなど高可用性を特徴とする。Citus Cloud Consoleというダッシュボードを用意し、Citusインスタンスのプロビジョニングとモニタリングを行うことができる。また、どのノードごとのキャッシュとインデックスのヒット率、ストレージ利用、テーブル配布などに関する情報を得ることもできる。

 トラブルへの対策として、30秒おきのヘルスチェックといった継続的なモニタリングによって、クラウドに支障があった際も影響を最低限に抑える。Postgres向けの継続的アーカイブツールの「Wal-e」を利用し、ベースのバックアップのキャプチャを行い、Amazon S3にログ先行書き込みを行う。これにより、大きな支障発生時もデータの復旧を確実なものにするという。

 Citus Cloudの価格は、データベース用メモリが48GBのプランが月額1800ドル〜となっている。

米Citus Data
https://www.citusdata.com/