「Dart 2.1」リリース、型システムや性能の強化などが行われる

 Googleのプログラミング言語「Dart」開発チームは11月16日、最新版となる「Dart 2.1」を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 DartはJavaScriptを置き換えることを目的にGoogleが開発を進めている汎用プログラミング言語。ECMA標準としても承認されている。Dartで記述したコードはJavaScriptに変換して実行したり、独自の仮想マシン(Dart VM)上で実行できる。

 Dart 2.1は2017年11月に公開されたDart 2に続く最新版。Dart 2では大きな変更や強化が加えられ、モバイルやWeb向け分野において十分実用的な段階になったとしているが、Dart 2.1ではこれをベースに機能を拡張し、またコードのサイズも小さくなっている。

 新たにGoogleのモバイルアプリケーションフレームワーク「Flutter」を使う開発者向けの機能強化として、int-to-double変換のサポートなどの改善が加わった。性能も改善した。

 Mixinのサポートも強化し、新しいシンタックスを導入した。mixinキーワードを使ってクラスを定義したり、ほかのクラスを拡張するなどの機能も加わった。

 このほか、Dart 2で導入した型システムの強化、全体の性能の強化なども図られている。

Dart
https://www.dartlang.org/