Node.jsの最新版「Node v11」リリース

 Node.js開発チームは10月23日、JavaScript実行環境の最新版「Node v11.0.0(Current)」を公開した。JavaScript実行エンジン「V8」がバージョン7系にアップグレードされるなど、多数の機能が加わっている。

 Node.jsはChromeなどで使われているJavaScript実行エンジンであるV8をベースとしたJavaScript実行環境。Node.js v11は4月に公開したv10に続く最新版。Node.jsの安定版リリースには一般ユーザー向けの長期サポート版(LTS)と最新機能を提供する「Current」があり、今回のv11はCurrentリリースという位置付け。なお現在の最新のLTSは9月に公開されたv8.12.0となる。

 JavaScriptエンジンのV8がバージョン7.0にアップデートされた。また、「–expose-http2」コマンドラインオプションが削除された。FreeBSD 10のサポートも終了となった。そのほか、インターナルタイマーの挙動が変更され、直前のタイマー呼び出し時に例外が発生していた場合でも再スケジュールがされるようになった。

 child_processではwindowsHideオプションのデフォルト値がtrueに変更された。fs.read()ではコールバック関数の指定が必須となり、process.binding()が廃止になるといった変更もある。

 Node.jsはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Node.js Foundation
https://nodejs.org/