Node.jsフレームワーク「Nest.js 5.0」リリース

 Node.js向けのWebアプリケーションフレームワークであるNest.jsプロジェクトは5月13日、最新のメジャーリリース版の「Nest.js 5.0.0」を公開した。

 Nest.jsはJavaScriptを拡張した言語であるTypeScriptで実装されたプログレッシブなNode.jsフレームワーク。拡張性、万能性、Node.jsの機能やデザインパターン、各種ライブラリをそのまま活用しながらより高機能なソリューションを利用できる漸進性などが特徴とされる。ライセンスはMIT License。

 本バージョンでは性能の強化が行われた。HTTPサーバー独立性により、高速なパフォーマンスが特徴のWebフレームワークであるfastifyなどを統合できるようになった。これによって毎秒あたりに処理できるリクエスト数は平均で70%改善できるという。また、性能面ではwebpackのホットリロード機能が利用できるようになった。これにより、再ビルドの速度を改善するという。

 コアではAngularとの一貫性を強化したほか、パイプ、フィルタ、インターセプタなどで依存性注入が可能になった。

 マイクロサービスを強化し、パッケージを完全に書き直した。既存のTCP、Redisなどに加えて、新たにNATS、MQTT、gRPCを利用できるようになった。

 RxJSが6.0にアップグレードされ、Node.jsは8.9以上となった。このほかにもバグの修正など細かな機能が加わっている。

Nest.js
https://nestjs.com/