Java向けのWeb開発フレームワーク「Vaadin 11」リリース

 Java向けWeb/UI開発フレームワーク「Vaadin」開発チームは9月5日、最新版となる「Vaadin 11.0.0」を公開した。Gradleとの統合強化などが特徴となる。

 VaadinはJavaでUIやWebアプリケーションが開発できるオープンソースのフレームワーク技術。Webコンポーネント、JavaのWebフレームワーク、設定可能なテーマ、ツール、テンプレートなどで構成され、無償のオープンソース版(Core)のほか商用版(ProとPrime)も用意する。

 同プロジェクトでは3か月毎のリリースサイクルを設定しており、Vaadin 11は6月に公開されたバージョン10に続くリリースとなる。サポート期間は4か月。最新の長期サポート版(LTS)であるバージョン10との互換性がある。Javaは8以上が必要。

 ビルド自動化ツールGradleとの統合を強化した。プロジェクト作成、依存性追加などのタスクを提供するプラグインを利用することで、GradleでVaadin Flowアプリケーションを容易にビルドできる。

 Confirm Dialogおよびクッキー合意という2種類のコンポーネントを新たに導入した。Confirm Dialogはユーザーに確認を求めるダイアログで、「OK/キャンセル」、「はい/いいえ/キャンセル」などの選択肢を提供できる。ダイアログのコンテンツやボタンのカスタマイズも可能。クッキー合意は、初めてWebサイトを訪問したユーザーに対しバナー形式でクッキーに合意するかどうかを確認できるコンポーネント。スタイル、テキスト、配置などをカスタマイズできる。

 そのほかチャートコンポーネントのVaadin Chartsがバージョン6.1となり、動的なデータの読み込み、複数軸、ズームなどの機能を強化した。

Vaadin
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