Java向けWebアプリ開発プラットフォーム「Vaadin 10」が登場

 JavaでWebアプリケーションを開発できるプラットフォーム「Vaadin」開発チームは6月25日、最新のメジャーリリース版となる「Vaadin 10」を公開した。

 VaadinはJavaのWebフレームワークを中心に、Webコンポーネント、設定可能なテーマやツールなどで構成される開発プラットフォーム。WebSocketのサポートによる自動のサーバー/クライアント通信、Springサポートの統合などの特徴を備え、モダンなUIを持ち高速なアプリケーションを開発できるとしている。ライセンスはApache License 2.0。

 Vaadin 10は2017年2月に公開したVaadin 8に続くメジャーリリース。コンポーネントと通信の両方のレイヤーを書き直すなど、過去最大のリリースになったとしている。モジュラー化を進め、新しくUIコンポーネントのセットを導入した。ブラウザネイティブのWebコンポーネントとして配布されており、フロントエンドプロジェクトで利用できるという。

 最新のJava Webフレームワーク「Vaadin Flow」を導入した。これまで通りJavaでUIを実装するための機能を備えると同時に、クライアントサイドのUIコンポーネントではこれまでのGWTに代わり、DOMに直接アクセスするようになった。これによりコンポーネントの統合や拡張が簡素化されるという。

 ルック&フィールでは「Lumo」が加わった。CSSカスタムプロパティで全コンポーネントのスタイルをカスタマイズ可能で、これまでのSassとは異なり、別途コンパイルのためのステップは不要となった。明るめと暗めの両方を用意する。

 開発チームによると、バージョン10以降は年に4回のメジャーリリースを公開する新しいリリーストレインモデルの下で開発を進めるとしている。5年のサポートを約束する長期サポート版(LTS)も2年に1度のペースでリリースするという。

Vaadin
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