SUSEがMicro FocusからEQTの傘下へ、買収金額は25億ドル

 SUSEは7月2日(ドイツ時間)、スウェーデンを拠点とする投資会社EQTにより買収されたことを発表した。買収金額は25億3500万ドル。

 SUSEはソフトウェアとシステム開発会社として1992年にドイツで設立された(当時の社名はS.u.S.E.)。Linuxディストリビューションを開発する企業として成長し、「SUSE Enterprise Linux Server(SELS)」などを提供する。

 その後2003年に米Novellが買収、2011年にはThe Attachmate GroupがNovellを買収したことで別会社として運営される。その後2014年にMicro Focus傘下となり、ドイツを拠点にNils Brauckmann氏の下で半自律的に運営が継続されていた。米Hewlett Packard Enterprise(HPE)よりOpen StackやCloud Foundry関連の製品と技術を取得したり、OpenAtticストレージ管理関連技術をドイツ企業から取得するなどのことも行っている。

 EQTによる取得後、SUSEは独立した企業として運営される。Brauckmann氏は続投し、EQTのサポートの下で次の成長と技術革新を続け、社内開発と買収を通じてオープンソース企業のリーダーとしてのポジションを確立するとしている。具体的には、SUSEのパブリッククラウド事業の確立、次世代の製品の拡大などを予定しているようだ。

 取引はMicro Focusの株主の承認などを経て、2019年初めに完了を見込む。

スウェーデンEQT
http://www.eqtpartners.com/

SUSE
https://www.suse.com/